ドラマ日記『監察医 朝顔』(第8話)

法医学者の朝顔(上野樹里さん)が、さまざまな事件と遺体に向かい合っていく、ヒューマンドラマ『監察医 朝顔』続編の第8話。朝顔の父・平(時任三郎さん)と夫・桑原(風間俊介さん)が別々に暮らす第2章「孤独編」がスタートしました。

発砲事件の影響で、長野県警に異動を命じられた桑原と、震災で行方不明の妻・里子(石田ひかりさん)を本格的に探すため、東北に移住した平の様子が描かれる中、自殺と思われる初老の老人の解剖を朝顔が担当し…というストーリー。

30年前に起こった、幼女バラバラ殺人事件の被害者の父親による復讐という、視聴者の価値観を揺さぶる案件。マスコミに送り付けた遺書に込められた、犯罪被害者家族の社会への怒りが凄まじい。復讐はダメ、という常識的な忖度から入れられたであろう息子のエピソードは蛇足。

法医学教室のアルバイトに新たに入った新キャスト・牛島。演じている望月歩さん自体は演技派でいいんですが、『アンナチュラル』の六郎(窪田正孝さん)と役柄が被る上に、第7話のメインゲストを望月さんが演じていただけに、ややこしい。

ラストシーン。大竹しのぶさんが公衆電話で、「里子ちゃん」と話しかけ、あたかも生きているかのような会話で終わりました。続編になってから、この種の意味深なシーンで引っ張る手法を連発してる印象。あんまりやると、嫌らしくなるんですけどね。視聴率対策ではあるでしょうが。

今週もつぐみ(加藤柚凪さん)が可愛い。新春SPも楽しみ。


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