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ドラマ日記『恋する母たち』(初回)

三者三様の家庭環境を持つ3人の美しい母たちが、再び女性として恋に落ちてしまう瞬間を描くラブストーリー『恋する母たち』が23日スタート。フィクションとリアルの塩梅で引き込まれました。

冒頭、3人の女性の幸せそうな結婚式、続いて出産が一気に描かれ、時制は2008年へ。まずは杏(木村佳乃さん)の夫・慎吾(渋川清彦さん)が人妻・由香(瀧内公美さん)と駆け落ちする事件。由香の夫・巧(小泉孝太郎さん)と不倫の証拠を確認する流れで、二人はホテルで一夜限りの関係に。

いきなりの関係にネットはざわついたようですが、後々考えると、ここで関係を持っていたことが布石にもなるんだろうなと。「人は怒ると性欲が高まるようだ」かどうかは人それぞれでしょうが、人は雰囲気に流されて「うっかり」そういう関係になることはあるでしょう。

そこから時制は2019年に。苦労して息子(藤原大祐さん)を名門・麻蔵学園に入学させた杏。保護者説明会には、息子(奥平大兼さん)が不登校の優子(吉田羊さん)と夫(玉置玲央さん)が浮気中のまり(仲里依紗さん)も。

ここからは三者三様の現状と悩みが巧みに描かれ、一気に引き込まれました。単なる不倫劇だけではなく、子育て要素も入れつつ、多数の登場人物を描いていく力量は、さすがの大石静さん。

一番目を引くのは主役の木村さんではなく、仲さん。セレブ妻の華やかさというのもありますが、エリート弁護士夫の浮気と、本妻の顔を見に来る浮気相手(森田望智さん)が一番リアルにありそう。

仲さんを口説きにかかる今昔亭丸太郎(阿部サダヲさん)も、当初はやりたいだけの男だったのでしょうが、不思議な魅力を秘め。『タイガー&ドラゴン』のどん太を演じた阿部さんですが、落語もなかなかのもの。

最後は再び巧が杏の前に現れ、駆け落ちした二人の現状を報告。予告編を見る限り、二人で与論島に行くらしいので楽しみ。今期、見逃せない作品の一つになりそうです。





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