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みかんは大家族の思い出

古い一軒家で、ひとり目覚めた新年。かつてこの家には三世代、7人が住んでいて、自分が一番の若年者。年賀の挨拶も兼ねた自宅での宴には、親戚一同が集まり、30人ぐらいはいたでしょうか。お正月から賑やかで。

冬といえば「コタツにみかん」が、かつての日本の風物詩。今考えるとバカみたいにみかんを食べてましたね。1日に一人で4つも、5つも食べるので、家族7人となると、あっという間になくなります。当然、みかんは箱買い。

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昔は大河の土手で、みかんを直売している農家や業者の方がたくさんいて。「あの人が良かごたる(方言)」と、みかんではなく、販売している人の見た目(≒信頼度)で判断して買ったりして。

今は品種改良などもあり、甘いみかんが増えましたが、昔は酸っぱいものも結構あって。当たり外れで、当たりだったらいいのですが、外れだった時が悲惨。なにせ箱買いですから(笑)。

子供たちは現金なもので、外れみかんは早々に見切りをつけるので、我慢して食べるのは大人たち。それでも食べるスピードは遅く、底の方でカビが発生し、結局捨てることになったり。『3年B組金八先生』における、“腐ったミカンの方程式”は、みかんの箱買いが一般的だった時代の話ですね。

昨年の大晦日に宅配で送られてきたみかん。光センサーを使って、全て糖度12度以上とか。酸っぱいみかんがないなんて、日本の農業も進化しています。いただきものですし、1個も腐らせずに食べねば(使命感)。



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