ドラマ『祈りのカルテ』『一橋桐子の犯罪日記』『最高のオバハン』（初回）
研修医1年目の諏訪野良太（玉森裕太さん）が医師として成長しながら、ワケあり患者たちの心の謎を解き明かすハートウォーミング・ミステリー、『祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録』の初回。
研修医の良太たちは、２年間の初期研修で、様々な科を回り、将来進む道を決める。良太の新たな研修先は、精神科。「精神科の診察は患者さんの話を聞くことから始まる」という指導医の立石聡美（松雪泰子さん）から、任された担当患者は山野瑠香（仁村紗和さん）。
令和版の『ブラックジャックによろしく』といった印象。各回に科が変り、そこでの患者とのやり取りがメインストーリーとなる点や、患者のために泣くという、医者としては優しすぎて危ういキャラな点なども似ています。
初回ゲストの仁村さんといえば、前クール『あなたのブツが、ここに』が絶賛されたばかり。元キャバ嬢の生活保護受給者役という、これ『あなブツ』的な世界線。
初回から“コードブルー”発動で、『コウノドリ』シーズン1の最終回を思い出した人もいたでしょう。あの時は「死戦期帝王切開」で、妊婦役は木南晴夏さんだったなあ。
孤独死を心配する年金とバイト暮らしの一橋桐子（松坂慶子さん）が、終の棲家を刑務所に設定し、捕まる道を模索する終活青春グラフィティ『一橋桐子の犯罪日記』の初回。
桐子は、唯一の希望であった親友・知子（由紀さおりさん）が病で亡くなり、毎日が突然空虚な日々となったのだ。そんな時、テレビで見たある逮捕者の「この世に未練はなかった。刑務所に入りたくてやった」という供述に心を奪われ…。
香典泥棒に遭い、ほぼ無一文となった桐子。そんな絶望的な一押しがあったからこその「ムショ活」という流れ。最初はスーパーでの万引きという、刑務所に行けそうにない犯罪からでしたが、失敗。
バイト先の店長・久遠（岩田剛典さん）がムショ帰りと知り、小銭と引き換えに情報収集。おすすめの犯罪として偽札作りを教えられ、さっそくコンビニのコピー機で実行しようとするのですが、女子高生・雪菜（長澤樹さん）に連れ出され。
女子高生に説教はされたものの、最終的には「ムショ活」を応援されることに。松坂さんは『スミカスミレ 45歳若返った女』を思い出す可愛いキャラで、現実社会を考えると重いテーマではありますが、ちょっとコメディータッチで楽しめました。
岐阜を舞台に、絶滅危機にある伝統文化を守るべく、悪徳政治家や諦めている老人、無知な若者たちを相手に、チームハルコ（大地真央さん）が大暴れする痛快エンターテイメント『最高のオバハン中島ハルコ』続編の初回。
ハルコに相談を持ち掛けたのは、岐阜県関市の刃物メーカー社長・土岐正和（飯田基祐さん）。叔父の刀匠・土岐清次郎（麿赤兒さん）が、弟子志願のアメリカ人の青年・ロバート（村雨辰剛さん）とうまくいっていないという。
朝ドラ『カムカムエヴリバディ』で安子（上白石萌歌さん）の夫・ロバート役を演じた村雨さんが、そのままの役名ロバートで登場。さらに日本の伝統的な仕事に就いた外国人というのもまんまで、確信犯的キャスティング。
ハルコといづみ（松本まりかさん）の凸凹コンビは健在。政治家たちまでぶった切る水戸黄門的流れもお約束ながらスッキリ。にしても、「岐阜は名古屋の属国」ってなかなかのセリフ（笑）。
余談：様々なジャンルの裏話を当事者に聴く、人気トークバラエティ番組『ねほりんぱほりん』シーズン７が10月7日スタート。初回は番宣的な内容で、ゲストにカンニング竹山さんと野間口徹さん。今期も期待できそう。「NHKプラス」では、野間口さん推しの過去回も配信中。
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