ドラマ日記『青天を衝け』(第28話)ほか
“日本資本主義の父”と呼ばれる、渋沢栄一(吉沢亮さん)の激動の人生を描く、大河ドラマ第60作『青天を衝け』の第28話。栄一と慶喜(草彅剛さん)との感動シーンで盛り上げておいてからの、出仕後のコント的オチでした。
明治政府から大蔵省への出仕を求められた篤太夫(栄一)。大隈重信(大倉孝二さん)に辞任を申し出るが、“新政府には、君こそが必要だ”と力説される。一方、慶喜はようやく謹慎を解かれ、栄一に「自分のことは忘れて日本のために尽くせ」と最後の命を下す。
新政府への出仕を断る気満々だった栄一ですが、弁舌巧みな大隈の“八百万の神”の譬えに胸を熱くする展開。大倉さんのややコミカルな演技も、妻・綾子(朝倉あきさん)の存在が場を保たせ、成立させているなと。元東宝の朝倉さんは、本当にいい女優さんになりました(以前からの推し女優)。
一方、本心を隠して慶喜に、新政府の件を報告した栄一でしたが、胸中を見透かされ、最後の命。それを受け、篤太夫の名を返上したいと申し出る栄一。慶喜と初見の回想シーンが泣かせる。そして、「渋沢栄一、大義であった。息災を祈る」と別れの言葉。
そして、栄一が新政府に初出仕。そこが大蔵省と思い込んでいた栄一は、いきなり新政府を批判し、「改正掛」の新設を訴えるも、実はそこは新政府トップの会合であったという勘違い。慌てて、大隈や伊藤(山崎育三郎さん)らと「失礼しました!」と退出するというコント的なオチで終了。
以下、溜まっていたドラマ含めたテレビ番組の寸評。
◆『孤独のグルメ9』(最終回)…奇をてらわない正統派な町洋食。例の感染症下であればこそ、“普通”の外食のありがたさを感じるセレクト。 飯尾和樹(ずん)さんは相変わらずのコミカル芝居。市毛良枝さんはさすが。
◆『どうせもう逃げられない』(第2話)…社長(白洲迅さん)の過去が少し明らかに。交通事故で彼女を亡くし?自分も背中に酷い傷。『ハチミツとクローバー』の理花さん的なキャラか。なほ(横田真悠)にいきなりキスの社長。通常であれば犯罪ですが、なぜか受け入れるなほ。ドラマですから。
◆『オリバーな犬、 (Gosh!!) このヤロウ』(第2話)…今週も情報量多めで面白い。半グレ集団リーダー役の永山瑛太さんが本格登場。組織犯罪対策課の刑事役のくっきー!(野性爆弾)がいい味わい。ポールダンスに大人のオモチャなど、今週もオダギリジョーさんのやりたい放題。
◆『ブラタモリ』(淡路島編)…兵庫県5回目は淡路島。大和政権にとって重要な地であったという話や、阪神・淡路大震災時の野島断層保存館など興味深く。
◆『チコちゃんに叱られる!』…今週は「コンセントの謎」「お刺身になぜ菊」「かっぱの由来」の3本。まあまあ当たり回。そういえば、醤油に食用菊を散らして食べたことがなかったなと。今度試してみよう。
◆『土曜スタジオパーク』…ドラマ『古見さんは、コミュ症です。』に主演している増田貴久さん特集。とにかく明るい増田さん。共演者である吉川愛さんの人見知り&座長の増田さんアプローチエピソードや、リアル先輩後輩の上戸彩さんとの記念写真など、なかなか面白く。
◆『人志松本の酒のツマミになる話』…補助MCがさまぁ~ず(大竹一樹、三村マサカズ)で、ゲストが伊藤俊介(オズワルド)、大島由香里、勝地涼、黒谷友香の回(敬称略)。勝地さんは離婚話いじられてるようになってよかった。黒谷さんは尾野真千子さん似。大島さんの写真集話題になったなと。