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見逃せない!冬ドラマ「脚本家」5人

「映画は監督のもの、ドラマは脚本家のもの、舞台は俳優のもの」などといいます。新ドラマ情報が解禁されると、どうしても出演者に目が向きがちですが、脚本家で作品を選ぶと、ハズレが少ないような気がします。

というわけで、2022年1月期冬ドラマから、信頼度の高い脚本家5人を挙げてみます。大御所クラスでいうと、次の期は岡田惠和さん・遊川和彦さん・三谷幸喜さんがいますが、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の三谷さんをまず挙げます。

1980年代の小劇場ブームの中、人気劇団「東京サンシャインボーイズ」を主宰。ドラマに進出しても次々とヒット作を生み、映画監督としても活躍。日本でもっとも成功した脚本家で、大河ドラマは『新選組!』『真田丸』に次いで3度目。映画はたまに外しますが、ドラマには絶対的な信頼感。

毎クール、一人は取り上げている気がする「フジテレビヤングシナリオ大賞」出身の脚本家。大賞受賞者だけでなく、佳作受賞者の中にも現在大活躍する脚本家は多く。橋部敦子さん、浅野妙子さん、黒岩勉さん…そして冬ドラマ『妻、小学生になる。』を担当する大島里美さんもその一人。

名作『1リットルの涙』など当初はフジテレビ系中心でしたが、NHKドラマ『恋するハエ女』で市川森一脚本賞受賞。抜擢された大河ドラマ『花燃ゆ』は不評だったものの、『忘却のサチコ』『あなたには帰る家がある』『凪のお暇』『おカネの切れ目が恋のはじまり』など、近年は充実した執筆ぶり。

「NHK御用達俳優・女優」などと呼ばれる、NHKドラマ常連の人たちがいますが、その脚本家版と言えるかもしれないのが、NHK時代劇『わげもん~長崎通訳異聞~』の宮村優子さん(同姓同名の声優とは別人。宮村裕子名義で「月刊宝島」において「ANO ANO」を連載)。

朝ドラ『ぴあの』&『甘辛しゃん』、青春ドラマの傑作『六番目の小夜子』、ドラマ版『七つの会議』、大河ドラマ『花燃ゆ』、そして黒島結菜さんを朝ドラ『ちむどんどん』のヒロインに押し上げた『アシガール』と、見事にNHKドラマが並びます。

朝ドラ『花子とアン』・大河ドラマ『西郷どん』・『Doctor-X』などのヒット作で知られる中園ミホさんが、占い師出身であることはよく知られていますが、脚本家の中にもちょっと異色な経歴の人が時々います。

次の月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』を担当する相沢友子(別名義:越川美埜子)さんがその一人。1991年にアーティストデビュー。1999年、小説「cover」が第15回太宰治賞入選。2000年「世にも奇妙な物語」で脚本家デビュー。

以降、『やまとなでしこ』(メインは中園ミホさん。相沢さんは5話と8話を担当)、『恋ノチカラ』、『鍵のかかった部屋』、『失恋ショコラティエ』、『トレース〜科捜研の男〜』とフジテレビを中心に執筆。

最後はまだ若手ながら、『恋せぬふたり』の脚本家で、今後期待大の吉田恵里香さん。大学在学中から、朝ドラ『とと姉ちゃん』で知られる西田征史さんのアシスタントをしていた吉田さん。

NHK『シャキーン!』の構成、ドラマ『実験刑事トトリ』のノベライズ、アニメ『TIGER & BUNNY』での西田さんとの共同執筆などを経て、SPドラマ『恋するイヴ』の脚本を担当。その後、映画『ヒロイン失格』をきっかけに、恋愛ものオファーが増えたといいます。

ドラマ『花のち晴れ〜花男 Next Season〜』&『Heaven? 〜ご苦楽レストラン〜』と、2年連続でTBS火曜ドラマ枠に抜擢されましたが、視聴率的には苦戦。しかし、昨年の『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(チェリまほ)』はドラマ満足度1位を独走するなど、大好評でした。





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