ドラマ日記『いちばんすきな花』(第10話)
年齢も性別も過ごしてきた環境も違う4人の男女が紡ぎ出す、見る者の心を静かに揺さぶる新たな時代の“友情”の物語。同時にそれは、“恋愛”も“友情”も全部含めた“愛”の物語『いちばんすきな花』の第10話。
美鳥(田中麗奈さん)は、ゆくえ(多部未華子さん)、椿(松下洸平さん)、夜々(今田美桜さん)、紅葉(神尾楓珠さん)と一緒に、椿の家で食事をした翌日、北海道へ戻ることに。春木家にいつものように4人が集まった。ゆくえは美鳥からの伝言を預かったと切り出し、報告し始める。
本作のプロデューサー・村瀬健さんは、脚本家・生方美久さんが、前作『silent』と同様に、今回も各俳優を想定した「当て書き」の手法を使っていると語っていました。
前半、居酒屋で飲んでいた夜々と紅葉に、紅葉のコンビニ同僚が絡んできて、夜々がブチ切れ。「知らない奴のこと知ったように言うな!お前らあれだろ。ヤフコメ書いてるのお前らだろ!バーカ!バーカ!」と、たしかに今田さんへの「当て書き」だなと思うと同時に、生方さんの「心の声」が漏れているような気も。
一方、紅葉も小説の表紙のイラストのSNSの評判を気にしていて。自分の作品を「ゴミ」とまで言われる世界。椿たちは下手な譬え話で慰めようとするのですが…。ネットの時代に生きる表現者(あるいは誰も)の難しいところですね。時代は違いますが、坂本龍馬の名言を置いておきます(非「嫌いなポジティブワード」)。
「世の人は、我を何とも言わば言え、我が為す事は、我のみぞ知る」
椿に再チャレンジするも、再び撃沈した夜々。紅葉もゆくえへの好意が、異性のそれとして受け入れられないものだとハッキリして。この4人間でのカップル成立はなさそうかな。
最終回。短期のお試し同居をすることになった4人。どんな結末が待っているのでしょうか。村瀬P「このドラマでしかできない仕掛け」とは?椿の弟・楓(一ノ瀬颯さん)とゆくえの妹・このみ(齋藤飛鳥さん)が意気投合し、ゴールイン。椿とゆくえは親戚になる、とか(雑な予想)。