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女優ノート『小芝風花さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は2021年冬ドラマ『モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜』に主演する小芝風花さん。

朝ドラ主演(ヒロイン)は若手女優の登竜門として知られますが、近年では“脇役ブレイク”も多く。土屋太鳳・高畑充希・有村架純は脇役から主演に昇格組。松坂桃李・綾野剛・ディーンフジオカらは男優ブレイク組。他にも、吉岡里帆・広瀬アリス・松本穂香など(ここまで敬称略)。

とはいえ、いいポジションだったのにブレイクしきれなかった人も。例えば『半分、青い。』の間宮祥太朗さん。主人公の夫役でしたが、役柄が悪かったためか不発に。小芝さんも『あさが来た』(2016年)で主人公の娘役でしたが、眼鏡っ子キャラの吉岡さんに話題を持っていかれるという不運。

そんな小芝さんでしたが、その後もNHKに重用され続け、女子的生活(2018年)で再び注目を集め、コメディドラマ『トクサツガガガ』(2019年)でついにブレイク。テレビ東京『マッサージ探偵ジョー』(2017年)の経験も活きていたかも知れません。

所属するオスカーとテレビ朝日の蜜月関係は有名で、特に「金曜ナイトドラマ」枠では、年に1本はオスカー女優の主演枠。小芝さんはというと、同じテレ朝ながら、『べしゃり暮らし』(2019年)のヒロイン役で「土曜ナイトドラマ」枠に初登場。

以降、同枠で『妖怪シェアハウス』(2020年)に主演。コメディエンヌとしての評価を確立。そして、再び同枠『モコミ』で主役を演じる、という流れになっています。

最後は再びNHKで『パラレル東京』(2019年)。NHKスペシャル『シリーズ  体感  首都直下地震』内ドラマとして4夜連続放送されました。小芝さんは震災の中、恐怖と戦いながら奮闘する若手キャスターを演じました。現時点で、小芝さんの最高の演技。NHKオンデマンドで見られます。

と、ここまで下書きしておいてからの『モコミ』第2話。素晴らしかった。初回ではまだぼんやりとしていたストーリーが鮮やかに動き出し。脚本の橋部敦子さんは、『知ってるワイフ』もそうですが、初回だけで判断するのは危険。小芝さんも演技の幅が広くなったなあ。名作の予感。

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