ドラマ日記『俺の家の話』(第3話)&『バイプレイヤーズ』(第5話)

プロレスラーの寿一(長瀬智也さん)が、能楽師の父・寿三郎(西田敏行さん)の介護のために一旦引退。謎の女性ヘルパー・さくら(戸田恵理子さん)を巻き込んで、介護&遺産相続バトルを繰り広るホームドラマ『俺の家の話』第3話。長瀬さんのプロレスシーンはノースタントだそうです。

残りの人生を楽しむため、さくらとエンディングノートを作る寿三郎。そんな父の願いを知った寿一は、家族に内緒で、“スーパー世阿弥マシーン”という仮面レスターとして、再びプロレスのリングに立つことを決意するのだが…というストーリー。

エンディングノートに書かれたプロレス観戦が、図らずも息子のリングで達成される流れに。長瀬さんがノースタントで見せたプロレスシーンがかなりの仕上がり。さくらの過去を能楽風に見せる演出など、なかなかチャレンジング。

一方で、介護される側の寿三郎の心境も垣間見られた回。能楽師としての復帰に執念を燃やすと共に、子供たちへの想いも。橋の上のシーンは、さりげなくも、西田さんの演技巧者ぶりがさすが。

「(人生の)畳み方がわからなくなっちゃった」「自分で畳まなくていいんじゃない。子供たちが畳んでくれますよ。散らかったまんまでいい」「ありがとう。でもね、自分で畳まなきゃ。あの子たちの父親なんですから」

と号泣させておいてからの、「行きましょうか、三蔵法師様。私の如意棒に尿意が…」でオチをつけるのが宮藤官九郎流。むろん、これは西田さんが猪八戒役でブレイクした『西遊記』(1978年)ギャグ。

続いてテレ東ドラマ。日本を代表する名脇役たちが、本人役を演じて話題を呼んだシリーズの第3弾『バイプレイヤーズ〜名脇役の森の100日間〜』の第5話。『HERO』でお馴染みの田中要次さんフィーチャー回。

バイプレウッドで撮影しているドラマ『わたしの番です』は、殺人ゲームのストーリーと視聴者の考察合戦で盛り上がっていた。そんな中、主演の原田龍二が殺されてしまい、自分もいつ殺されるのか分からない俳優たちは、生き残りを懸け、なんでもアリのアピール合戦に発展し…というストーリー。

田中さん「日本酒ある?」ジャスミン「あるよ」の小ネタから、死ななないゾンビのフレーズは日テレ?高杉真宙さんが大河ドラマを降板した役を、田中さんが受けるというオチは、事務所を辞める時に朝ドラを降板した、高杉さんをいじったネタなんだろうなあ。さすがテレ東、容赦なし(笑)

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