ドラマに登場する国語教師たち
今期、ついにドラマ満足度ランキング単独1位に躍り出た『ブラッシュアップライフ』。主人公の中学時代の社会科教師・ミタコング(鈴木浩介さん)が、何度も登場するわけですが、たしかに社会科教師ってこんな風だったなあ、と感じさせるものがあり。
教科毎の教師のイメージというものが何となくあって。英語教師はツヤつけとう(=カッコつけている)、体育教師は体制派(偏見)、みたいな。それは恐らく、自分が実際に教わってきた中の、特に個性的な先生の記憶だったり、ドラマに登場する教師像の影響もあるのでしょう。
というわけで、試しにドラマ内の国語教師をピックアップしてみましょう。なぜ国語教師かといえば、親族に実際に2人いますし、大学の友人も数人、高校で国語を教えているから。まあ、国文科卒なのでそうなるわけですが。
まずは、最も有名な『3年B組金八先生』(1979年~2011年)から、主人公の坂本金八(武田鉄矢さん)。シリーズを通じてキャラ変していきますが、当初は武田さんに当て書きをしたような設定(坂本龍馬好きとか)で、体当たりで生徒に接する熱血教師でした(平手打ちも辞さず)。
続いては『ROOKIES』(2008年)の主人公・川藤幸一(佐藤隆太さん)。野球部顧問という側面も大きいものの、坂本金八と同じく、名言多めな熱血教師。「夢にときめけ 明日にきらめけ」と。放送時には、ちょっともういないようなタイプの時代錯誤的な国語教師でしたが、逆に新鮮だったのかな。
『鈴木先生』(2011年)では、優秀なのですが、特定の女子生徒(土屋太鳳さん)に妄想を抱く主人公の国語教師・鈴木章を、長谷川博己さんが演じていました。この時代になると、昔風な正統派学園ドラマは難しくなっていたのでしょう。
さらに、優秀とは言えない国語教師も登場。それが『ごめんね青春!』の主人公・原平助(錦戸亮さん)。対立する女子高の英語教師・蜂矢りさ(満島ひかりさん)にやり込められるなど、かなり頼りなく。14年前の火災事件の原因を作ったことも秘密にしていました。
最後は『中学聖日記』(2018年)。非常勤の国語教師だった主人公・末永聖(有村架純さん)。晴れて常勤採用となり、田舎の中学に赴任。張り切る真面目な教師でしたが、一人の生徒・黒岩晶(岡田健史→現:水上恒司さん)と出会ってしまい…。賛否ある作品でしたが、当初は非常勤という設定が、リアルですね。
他にも、『おいしい給食』では武田玲奈さん、『俺のスカート、どこ行った?』では古田新太さん、『荒ぶる季節の乙女どもよ』では古川雄輝さん、古いところでは『伝説の教師』(2000年)の中で、松本人志さんが国語教師(実は教員免許なし)を演じていました。
余談:現在TVerで名作ドラマが続々アップしていますが、『コウノドリ』シリーズ屈指の神回「14歳の妊娠 少女が母になる時」が配信中です。未見の方は是非。
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