ドラマ日記『滅相も無い』&『買われた男』(初回)
舞台は、巨大な“穴”が現れた日本。その“穴”入るか悩む8人の男女が、“穴”の教祖・小澤(堤真一さん)のルールに従い、お互いの人生を語り合うオリジナルSF群像劇『滅相も無い』の初回。
12月1日。リゾート施設に、8人の男女が集まっている。彼らは、小澤をリーダーとする団体の信者たち。小澤の説くルールでは、穴に入る前に、それぞれの理由を話し、記録しなければならないのだ。 話す順番は、入る予定が早い順となった。
深夜ドラマにも拘らず、主演級の俳優が多数出演する意欲作。初回を見た限りの印象では、舞台だったら成立した作品だったなと。ドラマとしてはつまらない、かな。感想に個人差はありますが。
イケメンセラピストが恋人のように振舞いながら施術をする、女性用のマッサージ店「KIRAMEKI」。個性豊かなセラピストたちが、訳アリ女性たちの心も体も癒してくれる、オムニバスヒーリングドラマ『買われた男』の初回。
主婦の田村のどか(佐藤玲さん)は夫の響一(渋江譲二さん)と過ごす何気ない時間が大好きだったが、3年もセックスをしていない。ある日、のどかは女性用風俗店「KIRAMEKI」に予約を入れる。セラピストのヤマト(瀬戸利樹さん)からのカウンセリングを受け、施術が始まり、夫以外の男に触れられて気持ちよさを感じていたのどかだが、彼女の頬には涙が…。
性的嗜好はさまざまな角度から論じることができますが、多数の異性と広く浅く行為を持ちたいタイプと、一人と深く行為を深めたいタイプがいるでしょう。男性は前者が多い気がしますが、女性はどうでしょうか?本作ののどかは後者タイプ。
とはいえ、3年間も放置されているとさすがに傷つくというもので、さらに響一には過去に浮気歴もあることから、他に女がいるのではないかという疑念もあり。
ヤマトに抱かれることで、セックスの快楽を思い出すとともに、一番好きな響一がしてくれない哀しさ、あるいは罪悪感、色々な感情が沸き上がっての涙、というところでしょうか。
その後、のどかと響一が久しぶりにセックスしたというナレーションで終了。女性向け風俗が、結果的にレス夫婦を救った、という安パイな筋書きで、少々白けました。
余談:NHK『土スタ』ゲストは、大河ドラマ『光る君へ』出演中の井浦新さん。大河ドラマ初出演作『平清盛』における、崇徳天皇の怨霊変身シーンがガッツリ紹介されていました。