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ドラマ日記『うちの弁護士は手がかかる』&『きのう何食べた? season2』

芸能事務所の元敏腕マネージャー・蔵前勉(ムロツヨシさん)が、超エリートなのにどこか不器用でポンコツな新人弁護士・天野杏(平手友梨奈さん)に振り回されながらパラリーガルとして奮闘する育成型リーガルエンターテインメント『うちの弁護士は手がかかる』の初回。

蔵前は、杏が弁護士バッジをつけていたことから当たりをつけ、香澄法律事務所まで書類を届ける。蔵前がマネージャーを解雇されたと知った香澄今日子(戸田恵子さん)は、蔵前をパラリーガルとして雇い、杏とバディを組ませようと思いつき…。

拡大15分で始まった初回。畑違いの蔵前と杏が出会い、バディーを組む前半。平手さんはこれまでも度々演じてきた天才型キャラクター。ムロさんは秀吉役を怪演した大河ドラマ『どうする家康』に比べると、常識的範疇のキャラ。

後半は最近よく描かれるテレビ局のパワハラ話で、アシスタントプロデューサー・吉岡(入山法子さん)が、プロデューサーの静川(東根作寿英さん)を訴えようとして二転三転。最終的には蔵前が手をまわして解決。このパターンでいくのかな。

フジテレビの新ドラマ枠ということもあってか、『踊る大捜査線』の小ネタも散りばめられていました。

アラフィフに突入した料理上手で几帳面・倹約家の弁護士・筧史朗(西島秀俊さん)と、その恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二(内野聖陽さん)の毎日の食を通して浮かび上がる、2人の日々をリアルに描く物語『きのう何食べた? season2』の第2話。

9月。史朗は美江(高泉淳子さん)から弁護士引退の意向を告げられる。しかも事務所は修(チャンカワイさん)ではなく、史朗に譲りたいと考えていた。問題は史朗が“彼女”との結婚と独立を考えているのかどうか。だが史朗の返答を聞いた美江は思わず呆れてしまうーー。

初回、行きつけのスーパーが閉店したため、新たな店を見つけたものの、食費予算を増額せざる得ないと謝る史朗に、賢二がかけた言葉は「色々変わっていくけど、悪いことばっかじゃないよ」。年齢と共に人は変わり、社会も変わっていく。そんな変化が再び描かれた第2話。

引退するにあたり、息子の修では頼りないので、しっかり者の史朗と共同で事務所を継いで欲しい美江でしたが、史朗は極端な現状維持派なので、事務所における自分の責任の重さが今一つわかってなかった様子。美江の小言が、史朗にも響いて。

今回は史朗の買物・料理友達の佳代子(田中美佐子さん)とその娘・ミチル(真凛さん)のエピソードも盛り込まれました。結婚や出産の意思がないまま、同棲生活を送っていたミチルが妊娠した時のことを語った言葉が秀逸。

「子供を作らない理由にはなったけど、できた子供を生まない理由にはならなかったんだよね」

人生は変化するものであり、新たな道を踏み出す勇気と覚悟が、まだ見ぬ風景を見せてくれる。それを誰かが後押ししてくれたり、伴走してくれればなお心強い。史朗と賢二にも、そんな変化を受け入れる覚悟ができていくのでしょう。

余談:『あさイチ』でも紹介されていたので、『松本人志と世界LOVEジャーナル』を見てみました。NHKとしてはかなりチャレンジングな番組ながら、なかなか面白く。松本さん含め、出演者の人選ミスを指摘する声もあり、炎上していましたが、まずは視聴してみてそれぞれ判断を。


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