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俳優ノート『岡田将生さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書きを「俳優ノート」として書いていくことにします。初回はドラマ『タリオ 復讐代行の2人』に主演する岡田将生さん。

美青年と呼べるような正統派イケメンの岡田さんは、その外見力を活かした青春系作品で活躍する一方、あえてクセのある人物や嫌な(クズ)男にも挑戦してきました。

まずは、日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した『告白』&『悪人』(2010年)。前者では熱血ながら空気が読めない教師役、後者では殺された女性と一晩限りの関係を持つ嫌な大学生役を演じました。共に傑作。

次は、新垣結衣さんと3度共演している中の一作『掟上今日子の備忘録』(2015年)。寝ると記憶がリセットされる忘却探偵(新垣さん)に想いを寄せる、不運続きの男性を演じ、ガッキーを支えました。新垣作品である『空飛ぶ広報室』と『逃げ恥』に挟まれて、忘れられがちですが、名作。

最後は主演した『昭和元禄落語心中』(2018年)。人気マンガ原作で、アニメ版先行だったために、実写化を危ぶむ声もありましたが、岡田さんをはじめ、山崎育三郎さん、竜星涼さんの三人が、落語家役として落語シーンを見事に演じました。

特に岡田さんは、10代から大名人になる老年期までを、妖艶かつ巧みに演じ分け、第14回「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」で「主演男優賞」を受賞。ドラマでは現時点での代表作。

幅広い役柄にチャレンジしてきた20代を過ぎ、現在31歳。佐藤健さんや賀来賢人さんと同じ1989年生まれの岡田さん、さらなる活躍が期待できそうです。

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