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ドラマ日記『どうする家康』(第31話)&『VIVANT』(第5話)

今川家の人質としてひっそり生涯を終えると思っていた元康(後の徳川家康=松本潤さん)が、個性派だらけの家臣団の助けを借りながら、乱世に飛び込んでいく、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテイメント『どうする家康』の第31話。

お市を死に追いやった秀吉(ムロツヨシさん)に、家康は激怒、打倒秀吉の意志を固める。だが、勢いに乗る秀吉は信長の次男・信雄(浜野謙太さん)を安土城から追放、着々と天下人への道を進んでいた。

秀吉と家康の直接対決「小牧・長久手の戦い」に至るまでが、丁寧に描かれた今回。信雄役の浜野さんの絶妙な小物ぶりと、亡き信長(岡田准一さん)を彷彿とさせる圧で、総大将の信雄を𠮟りつける家康の変貌ぶりが印象的。

本多正信役の松山ケンイチさんの滔々と語る、秀吉包囲網の長台詞も見事でしたし、池田勝入(徳重聡さん)の娘婿・森長可役の城田優さんのサプライズ登場も嬉しい。槍さばきも見事。

限界突破のアドベンチャードラマ『VIVANT』の第5話。

乃木(堺雅人さん)は、仲間の黒須(松坂桃李さん)とともに、テロ組織“テント”のモニターである山本(迫田孝也さん)を排除し、次の目的に向け動き出す。一方、山本の死に違和感を抱いた野崎(阿部寛さん)が乃木を徹底的に調べる。

乃木がアメリカで通っていた高校は、実際にはミリタリースクールで、全科目首席で卒業していました。バルカ共和国での乃木の行動も、実は全て裏があったことが明らかに。

乃木が児童養護施設にいたことが分かりますが、さらに実家は島根の名家ということも判明。亡くなっていたと思っていた乃木の父・卓(林遣都さん)が、現在のテントの首謀者・ノゴーン・ベキ(役所広司さん)であり、同じくテントのメンバーで、ベキを「父さん」と呼ぶ男(二宮和也さん)は乃木の弟かも知れないなど、重要な情報が続々。

アリ・カーン(山中崇さん)の家族を次々絞首刑にする(実際は生かしていた)シーンなど、プライムタイム帯ドラマとしては、かなり攻めた演出で今後も期待できそうです。


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