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ドラマ日記『アンメット』(最終回)

“記憶障害の脳外科医”という前代未聞の主人公・川内ミヤビ(杉咲花さん)が、変わり者の脳外科医・三瓶友治(若葉竜也さん)と出会い、目の前の患者を全力で救い、自分自身も再生していく新たな医療ヒューマンドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』の最終回。

川内ミヤビが激しい頭痛に襲われ、倒れた。検査の結果、再発が認められ、このまま症状が進めば意識障害が出る可能性も高い。脳梗塞が完成して命に関わるのも時間の問題という切迫した状況に。

津幡(吉瀬美智子さん)の助言を受けて、残り少ないかも知れないミヤビの時間に寄り添い、同居生活に入った三瓶。そこで明かされた南アフリカ・ケープタウンでの、コロナ禍と「婚約者」秘話とプロポーズとグミの伏線回収。

ある朝、ミヤビが反応しなくなり、三瓶は病院へ連絡、搬送。検査の結果、脳梗塞はまだ完成しておらず、低体温症の為にわずかな可能性が出てきたため、大迫(井浦新さん)ら総動員で手術し、タイムリミットギリギリで成功。

目を覚ましたミヤビに「分かりますか?」と声をかける三瓶に、「わかります…」とミヤビが返したところで、静かにドラマは終了。『燕は戻ってこない』はまだ終わっていませんが、今期傑作の一つで、食事のシーンは大事、を再認識した作品でもありました。

杉咲さんと若葉さんはじめ、俳優陣の素晴らしさはもちろんですが、原作付きとは言え、脚本家・篠﨑絵里子さんも冴えていました。にしても、朝ドラ『まれ』の人という驚き。

カンテレは準キー局ながら、『CRISIS 公安機動捜査隊特捜班』(2017年)の頃から、カンヌの見本市に作品を持っていくなど、世界を見据えていました。作品の質重視の姿勢は、『エルピス-希望、あるいは災い-』などに結実していて。

今回は制作協力に、本来テレビ朝日系のMMJを入れたのも大きかったのかなと。プロデューサーの本郷達也さんは、テレ朝では『あのときキスしておけば』『星降る夜に』など、脚本家・大石静さんと組んでますね。

余談:カンテレの新社長に、『東京ラブストーリー』『101回目のプロポーズ』などの大ヒット作をプロデューサーとして手がけてきた大多亮さんが就任。ヒット作(視聴率)至上主義の方なので、現場やカンテレ作品への影響がどう出るか、気になるところではあります。

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