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ドラマ日記『どうする家康』(第32話)&『VIVANT』(第6話)

今川家の人質としてひっそり生涯を終えると思っていた元康(後の徳川家康=松本潤さん)が、個性派だらけの家臣団の助けを借りながら、乱世に飛び込んでいく、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテイメント『どうする家康』の第32話「小牧長久手の激闘」。

家康は秀吉(ムロツヨシさん)10万の大軍に対し、あえて前進し、小牧山城に兵を集めた。互いにどう動くか探り合いが続く中、康政(杉野遥亮さん)は秀吉の悪口を書き連ねた立札をばらまいて秀吉を揺さぶる一方で、城の周辺に謎の堀をつくり始める。

両軍のにらみ合いが続く中、池田恒興(徳重聡さん)が「中入り」という戦法を秀吉に献上。同じ頃、本多正信(松山ケンイチさん)も秀吉軍が「中入り」をやってくると予想。逆に「中入り」に向かう軍勢を叩くための秘策が謎の堀でした。

秀吉本軍に知られることなく、堀を通って城を抜け出した徳川勢。不意を衝かれた池田恒興らも迎え撃ちますが、大敗。徳川方の大勝利に終わりました。

酒井忠次(大森南朋さん)が「えびすくい」ならぬ「天下すくい」を披露し、皆が勝利の余韻を噛みしめている中、石川数正(松重豊さん)一人が暗い表情。家康に「秀吉には勝てぬと存じまする」と告げるのでした。

次回サブタイトルは「裏切り者」。数正出奔ですか。

限界突破のアドベンチャードラマ『VIVANT』の第6話。

乃木(堺雅人さん)は、“テント”のリーダーであるノゴーン・ベキ(役所広司さん)が、幼い頃に生き別れた父だと確信し愕然。野崎(阿部寛さん)もまた、乃木とテントの関係にたどり着いていた。

冒頭からテントの幹部たちによる会合シーン。乃木が働く丸菱商事と同じ異様な誤送金の手口で、世界各国から巨額のお金を集めるテント。その内の一人がその一部を着服。ベキが自ら日本刀で処刑。私利私欲を許さないカリスマ的なリーダーのようです。

テントからアリ(山中崇さん)家族を逃がすことにした乃木は、お礼にテントの通信暗号キーを入手。「別班」が天才ハッカーの太田梨歩(飯沼愛さん)に保釈金1億円を支払って協力させることに。飯沼さんの一皮むけた演技が光りました。にしても、山本巧(迫田孝也さん)はクズだったな。

乃木と別人格「F」の白熱した一人芝居が今回も圧巻。父に会ってみたい、愛されたい乃木と、「ベキに会うのはいい。その時は親父を殺す時だ」と冷静な「F」。

乃木の愛の渇望は薫(二階堂ふみ)にも向けられていて。ジャミーンの手術成功に思わず薫を抱きしめた乃木。後日、乃木宅に突然やってきた薫は「乃木さんって私のこと好きなんですか?」と直球。回りくどい言葉の後、「はい。好きです」と答えた乃木。額面通りの両想い…なわけはないか。

最後の入札会場のシーンまで、相変わらず情報量が多かった第6話。ベキこと乃木卓(林遣都さん)は表向きは第3機動隊所属でしたが、実際には公安外事1課の人間で、野崎の先輩だったというのが注目点。

余談:朝ドラ『あまちゃん』&能年玲奈(のん)さんファン必見。NHK『かんさい熱視線「のん、30歳。それでも私は“荒野”をゆく」』が昨夜放送。独立問題で、一時期叩かれた彼女の心情を歌った曲に涙。「NHKプラス」で配信しています。

そういえば、今日の『あまちゃん』再放送は、「ミズハグ」シーンが描かれる神回の一つ。


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