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ドラマ日記 『366日』&『95(キュウゴー)』(初回)

高校時代に実らなかった恋をかなえようと再び動きだした雪平明日香(広瀬アリスさん)と水野遥斗(眞栄田郷敦さん)が、予期せぬ悲劇に直面しながらも、愛する人を想い続ける壮大な愛の物語『366日』の初回。

12年前。高校2年生で吹奏楽部に所属する雪平明日香は、高校野球県大会の応援スタンドで、バッターボックスに立つ水野遥斗を応援していた。明日香にとってそれは、今も思い出す、かけがえのない日々だった。

本作はHYの『366日』の世界観を元に着想を得たオリジナルストーリーで、脚本は『最愛』『リバーサルオーケストラ』の清水友佳子さん。

冒頭、2028年の明日香が過去を振り返る描写からスタート。その後、高校時代のシーンを挟みつつ、2023年3月25日に同窓会、4月9日に明日香と遥斗の初デートという流れ。2028年と2024年がうるう年、つまり「366日」であることから、時代設定にも何か仕掛けがあるのかも知れません。

恋愛ドラマの基本であるすれ違いの王道展開で、卒業式に気持ちを伝えようとしていた明日香ですが、間が悪く伝えられず、むしろ逆のことを言ってしまい。

いつの間にか、「期待しないようにしている。そうすれば傷つかないから」と恋愛だけでなく、人生そのものに後ろ向きになっていた明日香ですが、「人には期待しない方がいい。でも自分には期待していい」という遥斗の言葉に後押しされるように、ついに告白。遥斗も同じ想いで。

12年分の想いを吐き出すように、朝まで語り合った二人。信号待ちでの手繋ぎキス。幸せ絶頂の明日香は、初デートにウキウキ気分で向かったのですが…天国から地獄が早過ぎでは。もう少し、付き合う時間を描かないと、遥斗を支え続けるには説得力に欠けるような。

重体となった遥斗を担当した脳神経外科医・池沢友里(和久井映見さん)は、偶然ながら明日香の勤める音楽教室に娘・菫(宮崎莉里沙さん)を連れてきていました。ちなみに、宮崎さんは『知ってるワイフ』では広瀬さんの娘役。『ばらかもん』のなる役でもあります。

阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件が起きた1995年。大人が作った社会の仕組みに抗い、大切なものを守りながら、渋谷をがむしゃらに駆け抜けた高校生・広重秋久(髙橋海人さん→安田顕さん)たちの熱い物語『95』の初回。

「音楽産業の30年」について取材を受けていた秋久は、質問に答える中で、ずっと目を背けていた29年前の“あの事件”と向き合うことになる。 1995年3月20日、地下鉄サリン事件。成績優秀で品行方正な高校生だった秋久は、人は簡単に死ぬということに衝撃を受ける。

地下鉄サリン事件含め、1995年当時の映像や音楽がかなり使われていて、懐かしい。優秀ながら冴えない、今でいうところの陰キャな秋久(あだ名はQ)は、1999年に人類が滅亡するという「ノストラダムスの大予言」を信じているという設定。恐らく、雑誌『ムー』を購読している口。

スクールカースト上位そうな、コギャルの姉・敦子(桜井日奈子さん)に「あんた一生そんな感じで行く気?」という言葉を投げつけられた日、地下鉄サリン事件発生。

心揺さぶられ、現場に行ってみることにした秋久でしたが、そこで偶然にもセレブ出身でカリスマ性のある、陽キャな鈴木翔太郎(中川大志さん)に初めて話しかけられて。

後日、翔太郎に喫茶「メケメケ」に呼び出された秋久。そこには、丸山浩一(細田佳央太さん)、堺怜王(犬飼貴丈さん)、新川道永(関口メンディーさん)、岸セイラ(松本穂香さん)、芹沢加奈(浅川梨奈さん)、甲原恵理子(工藤遥さん)らがいて。

「俺たちのチームへ入れ」「やるべきことは、時代の先頭に立つこと」という翔太郎の言葉に、「人が死んでるんですけど!」と理解ができないと返す秋久。すると、翔太郎は「勝負しようぜ、Q。俺かお前か、どっちの言ってることが正しいかハッキリさせよう」と挑んできたところで終了。

途中インサートされた、翔太郎が秋久を逃がすシーン。翔太郎は亡くなって、秋久は堅実な人生を歩み、そこに後ろめたさを抱えている、ってことなのかな。本作のヒロインとなるセイラと秋久の関係と進展も気になるところ。

そうそう、高校生の翔太郎らの喫煙シーンには『不適切にもほどがある!』のようなテロップはなかったですね。


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