ドラマ日記『監察医 朝顔』（第9話）

法医学者の朝顔（上野樹里さん）が、さまざまな事件と遺体に向かい合っていく、ヒューマンドラマ『監察医 朝顔』続編の第9話は2時間SP。一難去って、また一難な展開に。

読者モデルの小湊（愛甲ひかりさん）が刺殺され、法医学教室で解剖することに。SNSではモデル仲間の吉永（水野瑛さん）や、交際が噂された橘（宮内伊織さん）の犯行を疑う声も上がる中、桑原（風間俊介さん）は、発砲した件で臨時の審議会への出席を命じられ…というストーリー。

前回登場したばかりの、医学生で法医学教室のアルバイト・牛島（望月歩さん）が、勘違いの正義感から、友人を通じてSNS上に遺体の写真を流出。ドラマ『アンナチュラル』の六郎（窪田正孝さん）と似た役柄で、似た設定ながら、さすがにこちらは無理筋。

事の重大さを考えれば、夏目（山口智子さん）が辞任しても、牛島の居残りはさすがにないでしょう。この脚本だと、牛島がただの感情的なバカにしか見えず、上野さんの10分間の長セリフの名演がもったいなかったなあ。最終的な結論は同じでも、もう少し、工夫の余地はあったと思うんですけど。

桑原の審議会を巡っては、『HERO』のバーテンダー役でお馴染みの田中要次さんが、保身に走る刑事部長役。桑原を容疑者扱いした監察官として、視聴者のブーイングを浴びていた五十嵐（松角洋平さん）が救世主に。実は『相棒』における大河内（神保悟志さん）的なポジションでした。

続編になってからは毎回、次週への強い“引き”で終わる傾向は今週も。平への認知症疑惑が浮上。じいちゃん（柄本明さん）は亡くなりそうですし、夏目は一旦退場しましたし（大谷亮平さんは後日回収？）、最後まで残るのは誰だ、という感じです。

監察医 朝顔 第2シーズン(上) (扶桑社文庫)