俳優ノート『磯村勇斗さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回はドラマ『恋する母たち』に出演の磯村勇斗さん。

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“ニチアサ”を見る習慣がないため、磯村さんが『仮面ライダーゴースト』のアラン役は知らず、多くの人と同様にその存在に気がついたのは、朝ドラ『ひよっこ』（2017年）でした。

ヒロイン・みね子（有村架純さん）が働く「すずふり亭」の見習いコック役で、当初はみね子と島谷（竹内涼真さん）の恋を見守っていたのですが、島谷が『過保護のカホコ』の麦野に変身したため、みね子をかっさらっていく美味しい役どころでした。朝ドラブレイクの典型。

いい人役から一転、『今日から俺は!!（2018年）』では、凶暴で卑劣なヤンキー役を熱演し、振り幅が広いところを見せていました。アクションのキレからは、仮面ライダー俳優というのも納得。

同作は予想外のヒットで、主演の賀来賢人さんをはじめ、伊藤健太郎さん・仲野太賀さん、清野菜名さんらにも注目が集まったという意味でも、貴重な作品でした。

最後はマンガ原作ドラマの成功作『きのう何食べた?』（2019年）。当初は実写化に反発も多かったのですが、放送が始まると、主演の西島秀俊さんと内野聖陽さんが演じるゲイカップルの再現度が高いと大絶賛。

磯村さんは原作でも人気が高い、“ジルベールみたいな美少年”こと井上航役を好演。恋人である小日向（山本耕史）を翻弄する小悪魔ぶりは見事でした。傑作。