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女優ノート『深田恭子さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回はドラマ『ルパンの娘』続編に主演する深田恭子さん。

まずは『神様、もう少しだけ』(1998年)。援助交際が元でHIVに感染した女子高生(深田さん)と音楽プロデューサー(金城武さん)の恋愛ドラマ。

HIVがまだ死の病と認識され、「援助交際」という言葉が流行語大賞に入賞していた1990年代後半ならではの設定。デビューして間もない深田さんが、援交女子高生というセンセーショナルな役を熱演。一躍ブレイクしました。

号泣必至の名作ながら、ブレイク前の仲間由紀恵さんが出演していた作品としても記憶に留めたいところ。深田さんの恋敵役。

次は映画『下妻物語』(2004年)。後に『告白』を生み出す中島哲也監督の初期の傑作。ロリータファッション命の少女(深田さん)と、特攻服姿の地元ヤンキー娘(土屋アンナさん)の青春物語で、二人が超ハマり役。

共演者も樹木希林さんをはじめ、篠原涼子さん・阿部サダヲさん・小池栄子さん・生瀬勝久さん・真木よう子さん・宮迫博之さんらと豪華、かつ面白過ぎるキャラクターたち。

そして、コメディエンヌとして初期の代表作が『富豪刑事』(2005年)。 事件のためなら湯水のように金を使う、大富豪の孫娘刑事を深田さんが絶妙に演じています。筒井康隆さんの原作では主人公は男性ですが、改変に成功。

山下真司さんをはじめ、寺島進さん・升毅さん・相島一之さん・西岡徳馬さん・夏八木勲さんら、オジサン俳優の名優たちの存在もよき。

最後は『ダメな私に恋してください』(2016年)。朝ドラで大ブレイク直後のディーン・フジオカさんと組んだラブコメで、後に『逃げ恥』『はじこい』『恋つづ』『わたナギ』など、次々とヒット作を生み出しているTBS火曜ドラマの快進撃は、この『ダメ恋』からスタートしました。

昨年は『初めて恋をした日に読む話』も大反響を呼ぶなど、20年以上も第一線で活躍する深田さん。改めて振り返るとすごいキャリアなのに、全く大女優然としていない、どこまでも深キョン。これまたすごいことです。


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