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ドラマ日記『私の夫は冷蔵庫に眠っている』&『最高のオバハン 中島ハルコ』(初回)

夏奈(本仮屋ユイカさん)が殺したはずのDV彼氏・亮(白洲迅さん)が、普通に帰って来る衝撃のラブサスペンス『私の夫は冷蔵庫に眠っている(冷ダン)』初回。亮を殺害した高揚感からの、夏奈のダンスシーンが、エロティックで面白い演出でした。

ひっそりと暮らしていた夏奈は、偶然知り合い婚約した亮と一緒に暮らすことに。だが、亮が豹変し、暴力を振るうようになってしまう。情事のあと、ほろ酔い状態の亮を絞殺する。その死体を物置の古い冷凍庫に隠し、自由な生活が始まるはずだったのだが…。

物理的にはあり得ないはずの2人の亮(一人は死体)。実は双子だったと、安易に納得したいところですが、生きている亮の首筋には絞めた跡が…原作を読んでいないので謎が謎を呼ぶ展開。映像も美しく、その世界観にさっそく引き込まれました。

陽キャライメージの本仮屋さんを、陰キャラに持ってきたのは正解で、かなり新鮮。斉藤由貴さんはさっそく怪しげな雰囲気を醸し出し、作品の幻想性を高めています。24分と短いせいもありますが、もう少し幸福な時代と豹変してからのDV、そして濡れ場を丁寧に描いた方が説得力があったかな。

美容クリニックの敏腕経営者ハルコ(大地真央さん)に、編集者のいづみ(松本まりかさん)が翻弄されいく、痛快毒舌エンターテイメント『最高のオバハン 中島ハルコ』初回。

38歳独身で不倫に悩む弱小出版社のライター・いづみが出会ったのは、忖度無用の毒舌で、人の心をグサグサ刺すアラ還名古屋マダム・ハルコ。超人気美容クリニックを都内で経営する超セレブ。いづみはひょんなことからハルコとお近づきになり…。

同枠前作『その女、ジルバ』から一転、コミカルに振ってきた本作。一言で言えば、女性版『水戸黄門』、男性二人を従えてますし。朝ドラ『とと姉ちゃん』でもそうでしたが、大地さんにとって、啖呵を切るのはお手の物。成敗ではないですが、後味スッキリなドラマに仕上がっています。

一方、狂気を感じさせるような怪演が多かった松本さんは、今回は内気な女性を、受け芝居で演じていて、こういう役もあり。とはいえ、また不倫男をやらされている、袴田吉彦さんはちょっと可哀そう(笑)。映画『二十才の微熱』(1993年)の頃が懐かしい。


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