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ドラマ日記 『silent』(第2話)

高校時代、本気で愛するも別れてしまった紬(川口春奈さん)と想(目黒蓮さん)が、8年の時を経て偶然の再会、寄り添いながら現実を乗り越えていくラブストーリー『silent』の第2話。

紬は8年ぶりに想と偶然の再会を果たすも、手話で一方的に話され、状況が把握できずに立ちすくむ。一方想は、この8年間の思いが募り、行き場のない気持ちを消化できずに紬のもとから立ち去る。

突然の再会が描かれた初回。苦い想いを胸に別れた二人でしたが、紬が無線イヤホンを落とし、それを想が拾ったことから、再び会うことに。8年前、二人で共有していた有線イヤホンから、無線イヤホンの時代に時の流れを感じさせます。

音声認識アプリなどを使って、意思疎通ができるようになった二人。笑顔を見せてくれた想。彼氏の湊斗(鈴鹿央士さん)の勧めもあり、春尾(風間俊介さん)の手話教室に通い始めた紬。湊斗は優しさゆえに、自分のクビを締めるキャラ(で後に闇落ちしそう)。春尾も何やら闇がありそう。

再び想と会うことになった紬。覚えたての手話で色々話すのですが、想「知ってる」の件が実にいい。8年間という時間を一気に縮めた感。そして、「好きな人がいる。別れたい」の好きな人とは…。

正統派ラブストーリの名作誕生の予感。ストーリー構成や登場人物たちの設定も巧みですし、何よりセリフがいい。坂元裕二さんを彷彿させる、生きた“セリフ力”。

そういえば、本作の脚本家・生方美久さんは、第33回フジテレビヤングシナリオ大賞受賞者。で、初代受賞者が坂元さん。連ドラ初担当でこのレベルって、凄すぎる。

川口さんの泣きの演技も絶妙で、完全に朝ドラ『ちむどんどん』の良子役がリセットされました。目黒さんも『教場Ⅱ』と『消えた初恋』ぐらいしか見ていませんでしたが、表情だけで見せる演技がいいですね。『舞いあがれ!』への登場も楽しみになりました。


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