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ドラマ日記『silent』(第9話)

高校時代、本気で愛するも別れてしまった紬(川口春奈さん)と想(目黒蓮さん)が、8年の時を経て偶然の再会、寄り添いながら現実を乗り越えていくラブストーリー『silent』の第9話。

久しぶりに実家に帰ってきた想は、空になったCDラックを見て、大学にサッカー推薦で入ったものの、耳が聞こえにくくなり部活を辞めてしまったことや、母・律子(篠原涼子さん)に、友達には病気のことを隠してくれと伝えたこと、そして大好きな音楽から自分を遠ざけてきた過去を思い出す。

全11話、最終回は15分拡大であることが発表されました。評判がいいので、一話伸ばしたのかな。おかげで、想の耳が聞こえにくくなってからの出来事が、家族への波紋と共に丁寧に描かれ、『silent』の世界観をより深みのあるものにした印象。

音楽から遠ざかっていた想でしたが、スピッツの「フェイクファー」(1998年)の草野マサムネさんの手書き歌詞カードを見て、音楽への想いが蘇り、紬が勤めるタワーレコードで「見っけ」(2019年10月)を購入。

このドラマの第9話現在が2019年の設定とするならば、例の感染症の日本での初感染確認は翌年1月16日。残すところあと2話ということは、マスクの世界も描かれるのかな。今回、話題となった「ずっと」の手話は、別れのフラグか、それともハッピーエンドの布石か。

余談①:このドラマでスピッツに興味を持った方は、アニメ『ハチミツとクローバー』もどうぞ。スピッツの歌が挿入歌としてたくさん使用されています。最終回に使用された「田舎の生活」のシーンは、四葉のクローバー入りサンドイッチを噛みしめながら号泣必至。

余談②NHKドラマ『作りたい女と食べたい女』もいよいよ最終回。レズビアンであることを自覚した野本さん(比嘉愛美さん)は、春日さん(西野恵末さん)に告白するのかな。原作をギュッとまとめながらも、足早感を感じさせない秀逸な脚本。小劇場出身の山田由梨さんは要チェックですね。


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