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ドラマ日記 『Destiny』(最終回)&『燕は戻ってこない』(第6話)

横浜地方検察庁中央支部の検事・西村奏(石原さとみさん)が封印したはずだった、青春時代の「光と影」。抗えない運命の中でも、自分の意志を貫いて突き進む奏の姿を描く、20年の時をかけたサスペンスラブストーリー『Destiny』の最終回。

奏は、真相が封じ込められた父の死、友人・カオリ(田中みな実さん)の事故、真樹(亀梨和也さん)の失踪、そして放火事件。すべてが繋がっていると確信し、入院中の浩一郎(仲村トオルさん)の元へ向かう。

20年前の「環エネ事件」で、浩一郎は奏の父・辻英介(佐々木蔵之介さん)を追求し、結果自殺に追い込んだものの、実は全て起訴された東正太郎議員(馬場徹さん)の父で、元総理の東忠男(伊武雅刀さん)が描いた筋書き通りの陰謀。浩一郎もまた踊らされていたのでした。

放火の実行犯である東元総理の秘書・秋葉洋二(川島潤哉さん)が、いざという時のために残していたデーターから、全てが解決。元総理も逮捕されると共に、奏の父の名誉も回復されました。

小銭稼ぎで秋葉のスパイをしていた事務官・加地(曽田陵介さん)は懲戒免職。知美(宮澤エマさん)は司法試験を受けることを決意し、真樹は奏の元カレ・貴志(安藤政信さん)により手術成功。

ラスト。二人きりになった奏と真樹は「じゃあ」と一旦は別れるのですが、「振り返ってはいけない…始めから出会ってはいけない運命…」と心の中で呟く奏が、案の定振り返ると…ハグ&キスなしの「匂わせ」で終了。

で、動画配信プラットフォーム「TELASA」で、地上波では放送されなかったシーンを加えて再編集した『Destiny SPエディション』最終回の独占配信がスタート、だそうです。ハグが見たければ、お金を払えということですか(苦笑)。

お金も夢もない、29歳の大石理紀=リキ(石橋静河さん)。自らの遺伝子を継ぐ子を望む草桶基(稲垣吾郎さん)。その妻で不妊治療を諦めた悠子(内田有紀さん)。それぞれの欲望が「代理出産」を通じて交差する、ノンストップ・エンターテイメント『燕は戻ってこない』の第6話。

北海道から戻ったリキは3回目の人工授精を受け、ついに妊娠する。しかしお腹の子の父親が基であるという確証がない。自分が招いた事態に激しく後悔するリキ。不安に耐え兼ね、すべてを打ち明けようと悠子とりりこ(中村優子)に会いに行く。

「馬鹿正直」とは、時に他者からの誉め言葉だったり、自らの謙遜だったりしますが、中には本当のバカもいるもので。父親不明かつ「何度も」やったとクライアント側の悠子と、赤の他人のりりこに打ち明けるリキの愚かさがある意味リアル。さらに、違約金怖さに中絶すると言い出し。

そんなリキを気に入り、全面バックアップを表明したのが、実家が大金持ちのりりこ。上流階級あるいは高等遊民の露悪趣味と言えなくもないですが、重苦しいテイストの本作においては、いいスパイスになっています。

その頃、リキの妊娠とそれが双子であることを知った基とその母・千味子(黒木瞳さん)。「コスパがいい」「才能の保険」と、相変わらずの思考(笑)。保険と言えば、りりこ役の中村さんは、日本生命「幸せを長く」編に出演されていますが、まるで別人。凄い。


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