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4年国語「一つの花」は、平和ではない

『最後の場面に出てくる一つの花は、何かな?』


戦争に触れる文学といえば、4年生にある「一つの花」。この作品の「十年後」について、今日はお話します。


一つだけのお花を渡したお父さんが、汽車に乗って行ってしまって十年。

コスモスの花でいっぱいに包まれた小さいお家に住むゆみ子が登場します。

お肉とお魚、コスモスのトンネル、小さなお母さん...一見、平和な印象を受けますがそれは違います。

いっぱいに育ったコスモスは、ゆみ子が受け取った花が広がったのではなく、おそらくお母さんが育て広げたものです。

また、とんとんぶきの家で、日曜日にもミシンでお仕事をし続けるお母さんの様子が描かれています。

そう、
一見平和に見える場面の中に、お母さんの絶え間ない努力や懸命に生きる姿が隠されているのです。


戦時中、戦後という過酷な時代を、ゆみ子という大切な一つの花を守り抜いた家族の物語。ぜひ教室で味わってください☆彡

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