antinomie
アンチノミーとは「二律違反」のこと。
対立する二つの命題が
どちらも証明できてしまい、
どちらが正しいのか
決着がつかない状態のことを言う。
お互いの正義で戦ってる
私たちの世界そのもの。
解決策のないエンドレスな世界。
戦争も財産争いもいじめも喧嘩も
とにかく私たち人間は己の「正義」を盾にして
相手を攻撃することをやめようとはしない。
ただ己の恐怖をぬぐうために正義を振りかざし
生きながらえようとする。
何百年、いや何千年と私たち人間は
同じことを繰り返してきた。
私はそれを人間の”性”
なのかもしれないと思っている。
なぜなら私たちは、考えること、
疑うことをやめてしまったからだ。
当たり前を疑ったら
自分で考えなきゃいけない。
自分で考えた結果や選択に
誰も責任を持ってくれない。
みんなと一緒だったら安心だから
みんなと同じがいい。
仲間外れの独りぼっちなんて嫌だ。
だから思考を放棄して
誰かの言う通りにしていたらいいんだ。
これが正しいって枠の中で
呼吸していたらいいんだ。
まるでこの世界に『わたし』が
存在しないかのように息をひそめて…
目立たないように
個性を消して慣れ親しんだ
ルーティーンを続ける毎日。
代り映えしなくたっていい、
それでとりあえずの安寧を手にできるのなら。
でもある日、わたしたちは
気づいてしまうのだ。
自分に手かせ足かせがついていることに。
そして自分が、歴史上人間が
人間の尊厳をこれ以上にないまでに
踏みにじった蛮行の一つである
『奴隷制』の中にいることを。
私は知っている。
『奴隷』で在り続けることも、
脱獄して自由を手に入れることも
私たち人間にはできるということを。
なぜなら、私たち人間には
「選択する」という能力を
与えられているからだ。
誰が与えてくれたのかはわからないけれど、
私たちはこの世に生れ落ちてから今まで、
選択をしなかったことは一瞬たりともないのだ。
その人の人生はその人の選択の総合計だ。
この事実は神にだって変えられない。
だから私は私に誓う。
「選びつづける」と。
『奴隷』は卒業すると。
自分で考えて選び、
自分の人生を創造するんだ。
アンチノミーな世界から私は旅立つ。
もう決して戻らない
片道切符の旅へ全身全霊を注ぐ。
「アンチノミー」は
アニメ「NieR:Automata Ver1.1a」の
エンディングテーマです。
素晴らしい作品の一つであり、
私たちが『奴隷制』から
抜け出すためのヒントが
たくさんありました。
ぜひご覧ください。
※この画像は「AMAZARASHI」の
Offical YouTube Channel の
「アンチノミー」から拝借しました。
大好きです。
ありがとう。
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