アウトプット

ウェブ解析士認定試験公式テキストの内容が、思った以上に幅広かった

 今回、「ウェブ解析士」という資格を受験するために、以下のテキストを購入しました。

▼ウェブ解析士2018 認定試験公式テキスト
https://amzn.to/2OXDOVD

 「ウェブ解析」として行う事のイメージは、ずばり「定量分析」。ほぼGoogle Analytics(GA)一色で、他にヒートマップツールや広告の測定ツールなどを使うくらいの印象ではありました。「定性分析」もユーザビリティテストや(グループ)インタビューなど浸透してきているようには思います。

 しかし、実際のところ、ウェブ解析として考慮しておく対象はもっと広いものでした。

事業に対する分析

 ここまで切り込むのかと思ったりもしたのですが、実際の業務を考えた時に、分析するウェブサービスがどういった目的で営まれているかという事を念頭にしないと、素っ頓狂な解析を行う事になってしまいます。3C分析といったフレームワークが紹介されています。

ターゲットユーザーの明確化

 てっきり、GAの結果を基に、例えば「18-24歳の男性に一番使われている」から、そのユーザーについて定量データから考えていくのかと思いきや、ペルソナを作り、カスタマージャーニーマップ を作るといった所まで入ってきました。事業分析が冒頭で入ってきているので、当然といえば当然ですね。

アクセスログの読み方

 この形のログフォーマットを見るとは思いませんでした。

203.0.113.0 - - [30/Sep/2018:14:20:23+0900] GET /hogehoge/index.html HTTP/1.1 200 15345 "http://example.com/search?sourceid=hoge" "Mozilla/5.0(hogehogeUserAgent)" "-"

 GAはいわゆる ウェブビーコン方式 での計測なので、計測できるもの、できないものがあります。上記はサーバーログ方式ですが、他にパケットキャプチャ方式の紹介もされていて、それぞれの違いを説明しています。

定性調査/分析

 ユーザビリティやユーザエクスペリエンスを測る方法として、ユーザビリティテストだけでなく、行動観察調査や、エスノグラフィック調査といったUXを考える人くらいしかあんまり知らないんじゃないかという内容も、網羅されていました。

 これらに加え、想像していた定量分析を行うにあたり、必要な知識・用語、またレポーティングまでのウェブ解析にあたるすべての工程について網羅されていて、非常にボリューミーな内容でした。

 さて、私は受験するためにこの本を購入したと書きましたが、2018年の8月に試験を受けました。本来は、このテキストを利用した講座を受講して、PCでオンライン試験を受けるという流れなのですが、講座を受けずにオンライン試験のみということも可能で、テキストは参照OKだったため、試験のみ受けました。試験時間がタイトで心配でしたが、結果は、無事合格でした。(テスト合格後、レポート提出も必要なのですが、こちらも通過できました。)

 講座を受けなかった理由としては、時間的な短縮という点と、テキストを読んだ感じでこれまでの経験から想像がしやすかったという点があります。
 私は、今はフロントエンドの開発をメインとして携わっていますが、これまで、以下のとおり、ウェブサイトの保守運用のフェーズにおいて、様々なポジションでの経験をしてきました。
 ・ガラケー時代のソーシャルアプリのディレクション/Flash (Lite1.1)開発
 ・ECシステムの保守/開発/プロジェクトマネジメント
 ・ユーザビリティテストのテストディレクション/アナリスト
 これらの経験が、まるっと公式テキストに凝縮されている感があり、自分のスキルを紹介するのにふさわさしい資格だなと思っています。
 現在上級ウェブ解析士にもチャレンジ中です。また一通り勉強し終えたら、こちらで書ける範囲で紹介をしたいと思います。
 →上級も取得できたので、こちらに記録を残しました(2018/11/20)

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