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「面白い」をつくる「想いの解像度」

■はじめに

はじめまして、
2022年7月にアカツキゲームスにジョインした安本と申します。
現在入社17ヶ月目になりますが、
毎日新しく覚えることだらけで、楽しい毎日をすごしています。

…17ヶ月ですって、長いですね!
17ヶ月あれば2歳だった娘も3歳になるわけで。
1年前はまだ幼児だった娘も、
すっかり大人びてきているわけもなく今もまだバリバリの幼児です。

ただご飯を食べる量なんかは圧倒的に増えまして、
怒られた時の言い訳もかなりのバリエーションを持つようになりました。
なんと言いますかこう…
年月は確実に人を成長させるのだな、
と言う当たり前の事実を実感しております。

改めて自己紹介させていただきます。
僕は10年間芸人をしながら、大手通信事業者のCS部門で働いてきました。
芸人を辞めるとなった時に、
自分のCS経験を活かし、且つどうしてもエンタメに関わる仕事をしたい。
そういう思いでアカツキゲームスの門を叩きました。

ノックしてみたりチャイムを鳴らしてみたり、あれこれアプローチして
なんとか門を開いていただきまして今に至るわけです。

昨年もアドベントカレンダーを書かせていただきました。

あれから少し環境も変化し、
今はCXの中でもVoC業務を中心に従事しております。

VoC(Voice of Custmer)、
ユーザーの皆さんの声に全力で耳を傾け続けるお仕事です。

今回は、環境の変化と共に、
僕がどう変化をしてきたかをお伝えできればと思います。

※適した挿絵が全く思いつきませんでしたので、
CXチームでお絵かき連想ゲームをした時に僕が生み出した絵を載せていきます。
走るハム太郎。

■想いの解像度

ジョインした時には、
前述の通りどうしてもエンタメに関わる仕事をしたい。
という想いがありました。
ありましたと言うかあります、今もバリバリにあります。

ただVoC業務を続ける内に、
想いの解像度をもっと上げる必要が出てきたんです。

何が食べたい?と聞かれた時に美味しいものと答えられると
選択肢が多すぎて困るように、
ただ「エンタメに関わる仕事がしたい」ではぼんやりしすぎています。

VoCと向き合うまでも、
「エンタメに関わる=面白い」を作ることは、
僕の人生にとってとても重要なことでした。
ただ、より具体的に「何故」「どうやって」が必要になりました。

ただ宛もなく歩く散歩も良いものですが、
明確にあそこまでたどり着くぞ!と言う到達点を決めて動く事で
より速いスピードやより大きなエネルギーを生み出します。

自分の行動にもっとパワーを乗せるために、
自分の想いをVoC業務にすべて注ぎ込むために、
「エンタメに関わりたい」と言うぼんやりとした状態ではなく、
想いが結晶になるぐらい明確にはっきりとした像が必要になったんです。

ここからは自分の深掘りです。
僕はエンタメにどう関わりたいのか、エンタメでどうなりたいのか。

出た結果は「自分の強みを生かした仕事で、
熱中を超える熱狂を作りたい」でした。

じゃあ自分の強みって何か、熱狂とは具体的にどういう状態か、
解像度を上げていくと、夢や想いは重みを持ち目標にかわり、
やがて自分がなすべき行動へとはっきりとした輪郭を持っていきます。

現段階ではまだまだ深掘りが足りません、
熱狂を生む為にはどんなVoC運用が必要なのか、
自分の為に今後も更に想いの解像度を上げて行きたいと思います。

※ブランコに乗るうさぎ

■最初の一歩

ここからは僕なりのVoCを、
どう構築していったかをお話しさせていただきます。

最初に定めた目標は
レポートをただ出す、VoCをただ届けるではなく
ユーザーの声、感情を情報源に分析し、
仮説を持った提案で
プロダクトのKPIに貢献し続けること

でした。

ユーザーの皆さんの情熱をプロダクトに、
プロダクトの情熱をユーザーに。
その架け橋となるために。

VoC業務はユーザーの皆さんとも、
そしてプロダクトの皆さんとも関係性を深めなければいけません。
始めたころは他チームの方との交流はさほど多くは無かったため、
せめて他チームから僕宛にお仕事の依頼を貰えるくらいにはならねば、
と気を引き締めました。

プロダクトのKPIに貢献ってどうするの?何をもって測るの?
など考えることが一杯でしたが、
何を置いても最初にやらねばならないことがありました。

僕からの提案を届けたい人たち、
つまりプロダクトメンバー全員との信頼関係の構築です。

質の高い提案をし続けることも勿論大事ですが、
まずは、そもそも提案を聞いてもらえる状況を構築することが
大切だと考えました。

このへんは芸人時代に培ったノウハウの一つなんですが、
どんなに面白いコントや漫才ギャグを生み出しても、
受信者が発信者を嫌いであれば、
その声は届かないんです。
そもそも聞く姿勢になってくれないと言うか。

まずはプロダクト内でこういう人間がいるんだよ、と気づいてもらい、
なるほど面白そうな事をしているな?と思ってもらうことが必要でした。

信頼関係を構築する上で、僕が考える最初のステップは、
①自分の存在に気づいてもらう。②興味を持ってもらう。
この2つです。

では、①存在に気づいてもらう。ためにはどうするのか?
単純に「信頼関係を築きたい相手との接点を増やす」ことです。
そこで、より多くの人の目に触れるように、
チーム全体へ届けるユーザーボイスの日時共有数を3倍に増やしました。

次に、②興味をもってもらう。ためにはどうするのか?
「僕を理解してもらう」ことです。

とにかくまずは僕という人間を把握してもらうために、
ユーザーボイスの日時共有の際に
自分なりのコメントを記入して載せることにしました。

小ネタですが、相手の警戒心を解く方法の一つとして
ただ話す機会を増やすというやり方があります。
人間は基本的によく理解できないものに恐怖を感じ忌避します、
じゃあもう単純に理解してもらえるまで話せばいいよねという方法です。

この方法を実践する場合、
まず相手が複数回コミュニケーションをとっても良い
と思えるような話し方、表情、話題運びなんかを
選択し続ける必要があるのですがちょっと脱線しますので割愛します。

まずは前述の①と②を徹底してやり続けました。

そうやって獲得した小さな小さな信頼の種火を大きくしていくのは、
基本の徹底です。凡事徹底というやつですね。

ちなみに「継続は力」と言う言葉がありますよね。
あれは自分自身の力もそうですが、
継続していくことで周囲の人が「あの人はあれをやっている人だ」
という認識を持ってくれる、
という効果の方が大きいと個人的には思っています。

例えばバイト先や職場で、
大声でカツ丼が食べたい!と叫び続けたら、
あの人はカツ丼がいつも食べたい人なんだなと言う認識が出来るでしょう。

叫び続けていると、
そのうち誰かがカツ丼を食べさせてくれるかもしれません。
(それでも尚大声で叫び続けたら、
ちゃんと怒られると思うのでほどほどにしておきましょう。)

脱線しました。
兎も角「あの人はこんな人なんだ」と思ってもらうために声を上げるのは
お得な効果があるよというお話です、しかもお金がかかりません。

僕も①と②を継続してやり続けたことで、
「安本さんはVoCの人なんだ」と認識してもらうことができ、
結果として、今までは一方的に届けるにとどまっていたところから、
「こういう声を収集できますか?」など、
他チームから依頼をもらえるようになるまでに至りました。

こうしてVoC開始時に密かに掲げていた「他チームから依頼をもらう」
という目標は一旦クリアできたのです、やったぜ。


■壁の乗り越え方


最初の一歩を踏み出し、一つ壁を乗り越えたかと思えば、
他チームとの連携をはじめて、またすぐに壁にぶつかりました。
鼻息も荒くイベント担当プランナーさんに持っていった分析結果は、
プロダクト内では認識済の物が多かったのです。

ここで僕自身がイベント策定する方と同じ、もしくは近しい思想や考え、
解像度が必要だと思い至りました。

そこからは同じチームの方に背中押してもらったり、
他チームの方にひたすら相談したり教えてもらったり、
なんだりかんだりしながら牛歩の歩みで今に至ります。

結局壁の乗り越え方なんてもう毎日頑張るしか無いので、
どう頑張るのが適切か、しっかり描けるようになりたいですね。

きちんと声を上げて適切な人に助けを求めた時に、
一緒に働くまわりのみなさんはちゃんと手を差し伸べてくれます。
僕も皆さんに助けてもらえるように、
しっかりと声を出していこうと思います。

※ピッチャーマグロのお寿司


■さいごに

一人では心細いけれど、
周りにはこんなにも仕事が出来る人がいるんだから、僕も色々出来るな。
そう実感する機会がどんどん増えました。

迷走すればするほどいろんな方に助けられながらやってきました。
やってきましたと言いますか、現在進行中でやってます。

今の課題は明確な理想を描く事と、
スケジュールを組んで進行させていくこと。
僕の苦手な分野ですが、
幸い周りにはそれが得意なハイパー人間が沢山います。

これからも沢山の方に助けられながら頑張っていくのだなと思っています。
そして出来るなら僕も沢山の人を助けたいし楽しませたい、
一緒に楽しみたいのです。

社内の人も、社外の人も、ユーザーの皆さんも、そして僕も一緒に。

0から1を生み出すのは難しくても、
0.1なら死ぬ気でやれば作れる。
後はそれを10回繰り返すか10人でやれば0から1は生み出せる。

僕の大事にしている言葉です。

CXで仕事に取り組むようになって、0.1どころではない、
みんなが必死に生み出し続けている0.0001が積み重なって、
大きな大きな動きを作っている事を改めて実感しました。

僕もその1つになろうと頑張っている最中です。

いつか皆さんと一緒に「1」を作り出すことができたら、
こんなに幸せなことはありません。

みなさんと一緒に働けることを楽しみにしています。

次お会いできたときには、
もう少しまともな絵が描けるようになっていると思います。

なぜなら年月は人を確実に成長させるものですから。

ここまでお読みいただき有難うございました、
またお会いしましょう。

CXアドベントカレンダーは、アカツキゲームスCX部およびアカツキ福岡CX PJTおよびの合同開催にて、 CX(カスタマー・エクスペリエンス)チームに所属するメンバー一人ひとりの取り組みとしてお届けしています。

この記事は、CXアドベントカレンダー1日目・1人目の投稿です。
明日の投稿者「林(はやし)さん」の記事もお楽しみに!