こんな地球のどこかにいる誰か。

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ…

こんな地球のどこかにいる誰か。

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮ぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとゞまるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。だから今見たこと感じたことを、撮りおく、書きおく、描きおく。

最近の記事

おじさん、気づく・・・。 3話目

■妻が言った・・・ 「へえ、あなたの知り合いの中に、  そんなこと考えてる人がいるとは知らなかったわ。  ある意味、その人、すごいわね。  私の知ってる人?」 妻は、パソコンで何かを書きながら、そう言った。 「いや、知らないと思う。仕事先の人だから。」 本当は、名前を出せば、妻も彼のことは知ってるはずだけど、 話の内容が内容なので、仕事先の人だとしておいた。 「まさか、あなたも同じようなこと、考えたこと、あるの?」 一瞬だけ、ちらっとこっちを見て、妻はそう言った。

    • おじさん、気づく・・・。 2話目

      ■彼の のぞみ・・・ 彼の素の自分で居られる場所   素の自分で居られる時間   素の自分で居られる相手が欲しいというのぞみ。 これらが欲しい!と言われても、 それを聞いてる私としては、苦笑するしかなかった。 まぁ、素の自分で居られる場所とか時間なら、 一人旅でもすれば、得られるとは思うのだが・・・ でも、柔らかい腰に腕を回させてくれて、 そのまま膝枕で、 めちゃくちゃ甘えさせてくれる女性っていうのは・・・ あ! そう。答えは、すぐに見つかった のだが・・・

      • おじさん、気づく・・・。 1話目

        ■今になっての、のぞみ・・・ 普通にビールを一口飲んで、彼は、こう切り出した。 『自意識過剰とかいうんじゃないんだけど、  こういうことは極秘っていうか、誰にも知られたくないし、  まぁ、だいたいにおいて恥ずかしい感じもするし・・・。  でも、実現したいんだ。』 とまぁ、彼の言い始めたことを書き出してみたが、 その通りに書いても、何のことかわからないと思うので 意を汲んで、このあとの彼の言ったことをまとめてみた。 彼の望みというのは、 たまには素の自分をさらけ出したい

        • あ、こんなところに小宇宙・1

        おじさん、気づく・・・。 3話目

          ひとりドライブ@県道沿いの一軒家

          仕事で、長距離をひとりで運転している。 いつも思うのだけど、日本てすごいなと思う。 どんな田舎の山道を走っていても、 数キロ走ると、視界のどこかに必ず住宅が見えて、 あ、誰かが住んでいるんだなとわかる。 その日夕方は、県道を走っていた。 村の外れの街灯が無くなって、対向車もなく4kmほど走った時、 車のハイビームの灯りのずっーと向こうに、 大きく緩やかな右カーブが見え、その出口辺りに家の光があった。 うわぁ、こんな人里離れたところに、住んでる人がいるんだ? どうして、こ

          ひとりドライブ@県道沿いの一軒家