あくろ

描き捨て用

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最近の記事

ブログを書いた話

   推しを語るためだけのブログを始めた。Jiniさんの「好きなものを推すだけ。共感される文章術」を読んで、触発された。  確かに推しジャンルや推し作品、推しキャラはいたりあったりするけど、改めてなんで推しているのかといわれると自分でもよくわからないなと気が付いた。ので、推し分析でもしてみるかという緩いノリで始めた。  ブログは、前に作るだけ作って放置してたものの再利用。見に来る人なんていないだろうけど、淡い期待を込めてアフィリエイトリンクも貼ってみる。あさましいとは思

    • エロスとプシュケー

      個人的にまとめたいこと。 登場人物 エロス  恋心、性愛、愛を象徴する神。ギリシア神話に登場する。美の女神アフロディテ気に入りのお付きである。(息子という説もある)  刺された人に恋心を芽生えさせる金の矢と、恋を嫌悪するようになる鉛の矢を使い、神や人間にいたずらをしていた。 プシュケー  ギリシア神話に登場する人間の娘。ある国に生まれた王女で、三人姉妹の末っ子にあたる。絶世の美女と噂され、その美しさは美の女神アフロディテにも勝ると言う者さえいた。 アフロディテ  

      • 完成できる日が今から待ち遠しい

         一日大体四百文字。四百文字を超えたら、どんなに調子が良くてもなるべくそこで終わらせる。逆に、どんなに面倒でも四百文字書いたら今日の分はオッケー。私が出会った「三十日間ライティングチャレンジ」の主な概要だ。  今、私はこのやり方に倣いながら、ある小説を書いている。今日はその話をしたい。  創作は好きだった。ただ作品を完成させたことはなかった。何かしらの台詞だったり、場面だったりがピコンと思い浮かんだら、それを書いて満足していた。書きたい台詞や場面を書くために、物語の設定を

        • 創作物への育児放棄。

           「これを読みたいから書く」ということはもう無くなった。こういうのが読みたいなと考えることはあれど、ならば自分で書いてやろうと思うことは無くなった。理由としては 「自分では書き上げられないとわかっていること」 「自分の書いた文章なんか読みたくないから」 というのが割と大きい気がする。あとは、読んでみたいと思っても、自分で時間と気力を削ってまで書く必要性を感じないから。要はあってもなくてもどうでもいいということ。  されど小説、たかが小説。学生時代の私なら 「たかが小説、

        ブログを書いた話

          春は遠い

          「例えばの話」という書き出しから始まる文を、たまに書きたくなる。例え話から始まる物語は、その例え話が登場人物たちの現状を説明する手段だったり、今後の流れを暗喩していたりして、書き出しとしては便利だと思う。そこからドラマチックな話を書けるかどうかは、本人の才能、努力、実力次第ではあるけど。  だから私は、書きたくなる「だけ」だ。そこから続く素敵なお話なんて考えられもしないし、考え付いたとしても書き上げられずに終わる。だけどたまに、頭の中で「例えばの話、」と言葉が聞こえることがあ

          春は遠い

          若年性認知症は嫌だな、とおぼろげに思う。

           時間は午前十二時四十三分。机に置いた小さな電子時計には『0:43』と表示されている。古びたカーテンがかかっている窓は、外の強風に揺れてガタゴトとよく音を立てている。この音になれた自分はうるさいとも何とも思わないけど、都会から静けさを求めてやってくる人にとってはこれも騒音に入るのだろうか、と何となく思った。  スマホにつなげたヘッドホンのコードがピンと張って、やんわりと顎に食い込んでくる。少しだけ鬱陶しい。ヘッドホンのスピーカーからは、Amazonmusicで選んだ作業用の音

          若年性認知症は嫌だな、とおぼろげに思う。

          題名はテキトーにつけた、と入力している自分を描写する。

          白いプラスチックのローテーブルに、黒い汚れが擦れている。明るいピンク色の表紙の下に隠れて、私の視界には入っていない。ここは学校帰りの高校生や中学生がよく入るから、勉強していた跡かもしれない。 どの町にもひとつはある公共施設が一体何の為にあるのか、なんという名前の建物なのか、未だに分からないまま。分かろうともしていないというのが正しい。白やクリーム色で統一された壁紙、テーブル、椅子、カーテン。天井に取り付けられたスピーカーからは、地元のラジオ番組が流れてくる。ポー

          題名はテキトーにつけた、と入力している自分を描写する。

          私は寝る。

           時間は二月二十五日の深夜一時を過ぎたころ。つぶれた枕に夏用の掛布団を巻き付けて、背もたれ代わりにしながらキーボードをたたく。胸から下をすっぽり覆う布団の中は、入れておいた湯たんぽのおかげで温かい。  机に置かれた時計に目をやる。一時十一分、数字の一が三つ並んでいた。キーボードから手を離し、毛布に沈んでいたスマホを手に取る。スワイプしてお目当てのアプリを見つけて、開く。緑色の線でメモ用紙のイラストが描かれたアイコン。書くことが浮かばない時は、何でもいいから描写を書いて手を動か

          私は寝る。