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エアコンを築古家屋にDIY据付するには

前回、エアコンと取付道具を発注して、続々と届き、足りないものを買い足すところまで書きました。

2階にエアコンを設置するのに、バルコニーがないので、室外機を壁に据え付けます。窓が半間あけて並んでいると、据付金物(4092円)が窓枠に当たって納まりません。貫材(105x21x1820:380円)を2枚重ねて窓枠に被るようにします。

エアコン据付架台

受け材の水平垂直をボルトで調節できるようになっており、屋根の立ち上がりの出っ張りがちょうど貫で嵩上げした分に相当しました。

エアコン据付架台

室内機の下地はプラスターの下に木製パレットがあるので65mmのビスで止まると思ったのですが、段差があって止まらなかったのでプラスターボードを剥がし、パレットに直付けしました。

エアコン取付板

エアコン取付板にはスリーブを空ける位置の寸法や本体のサイズがここから何ミリというように記されています。

穴あけ

ホールソーで穴を開けていきますが、ドリルのパワーが足りません。外周を別のドリルで穴を開け、ノミも併用して開けました。

エアコン配線

エアコン前のカバーを外してVVFケーブルΦ2.0(3芯)を接続します。外皮を35mm、被覆を19mm剥きます。端子に押し込むのに力が要り、引き出したケーブルを元に戻すのにも力が要ります。

エアコン配線2

壁にスリーブを入れますが、65mmのホールソーで開けた穴に65mmのスリーブは入らないので、カッターで切れ目を入れて、切れ目を重ねて径を小さくして貫通させました。

スリーブ

VVF、ドレイン管、冷媒管をビニールテープでまとめ、非粘着テープで巻きます。VVFケーブルを先にスリーブに通し、続いて冷媒管等を壁の穴に通しながらエアコンを据付板に引っ掛けます。

エアコン取付

先に外壁に配管カバーをビス止めしておきます。

冷媒管取付

断熱材を剥がして、冷媒管を接続します。フレア部分にはガス漏れ防止剤を塗ります。(1990円)接続部のフレアナットは締め付けトルクが決められていて、3分管(9.52mm)は34-42N・m、2分管(6.35mm)は14-18N・mです。専用のトルクレンチ(11182円)で締め付けます。屋根から接続部に手は届きましたが、力が入らず、3分管の方はカチッと音がするまで締め付けられませんでしたが、締め付けトルクに幅があるので大丈夫だったようです。作業するのに足場があるか要検討です。

エアコンパテで穴を塞ぐ

接続出来たら接続部を断熱材に戻し、テープを巻いて、穴の隙間をエアコンパテで塞ぎます。

室外機配線

室外機側面のカバーを外してVVFケーブルを接続します。
冷媒管を3方弁、2方弁に繋ぎます。繋ぐ前にフレア部にガス漏れ防止剤をつけ、トルクレンチでカチッとなるまで締め付けます。

エア抜き

真空ポンプ(11220円)にゲージマニホールドを取付け。連成計側にチャージホースを繋ぎます。チャージホースのもう一方を室外機のサービスポートに繋ぎます。
ゲージマニホールドのハンドルLoを開き、真空ポンプを起動します。真空引きを15分続け、連成計が-0,1MPaになっていることを確認。ハンドルLoを全閉。真空ポンプを止めます。1~2分間そのままで針が戻らないことを確認します。
液側弁棒キャップを六角レンチで反時計回りに90度回し、閉じて配管から冷媒漏れがないか確認してから2方弁、3方弁の順に全開します。
サービスポートからチャージホースを外し、2方弁、3方弁、サービスポートのキャップを確実にしめます。

試運転

エアコンをコンセントに繋ぎ、電源を入れます。
冷たい風がでてきたら成功です!

やってみればなんてことはないですが、1台か2台しかつける予定がないのに、真空ポンプやトルクレンチなどの工具を揃えるか?という壁があります。しかし、アスベスト検査も義務化され、工事費を具体的に計算してみると、古家の2階にエアコンを設置する場合、1台でも外注するより6万円安くなるので工具類は余裕で買えることが分かります。

2台目以降は真空ポンプとトルクレンチ分さらに2.2万安く8.2万安になる計算です。お金にゆとりがなく、時間はある人にはお勧めです。

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