【そこにいること】

私ごとですが4月に転勤があり、4ヶ月半みてきた部活の3年生がちょうど昨日で引退したので、そのことを書きたいと思います。

3年生の子たちからもらった手紙には、こう書かれていました。
「去年までは部員だけでチームを成り立たせないといけなかったので、先生がずっと部活を見てくださってうれしかったです。」
「先生が部員とお揃いのチームのTシャツを買うとなったときに、この先生が顧問でよかったなと思いました。」

自分で言うのもなんですが、我ながらこのチームをよくまとめたと思います…
私が昨年度末の3月に、校長先生と面談をした時のことです。
そのチームはと言うと、
・女子特有のゴタゴタがある
・昨年度結構大きな問題があった
・前に顧問をしていた先生は心を痛めてしまってお休みに入っており、顧問不在の状態
・この2年で顧問が何度も変わっている
ザッとこんな感じです。あまり詳細には書けないのでこの辺で…
そんなチームの顧問を引き受けるのは荷が重かったですし、私自身が経験したことのない競技だったので指導もできません。正直不安でいっぱいでした。

私にできることを全うするしかないと思い、
「チーム作り」
この一択にかけました。

具体的にやったこととしては、
みんなで扇風機の組み立てをしたり
みんなで校内掲示を作ったり
みんなで部活終わりにスイカを食べたり
…なにそれ?という内容のことばかりです笑
何が言いたいのかというと、とにかく一緒の時間を過ごしたということです。

私は競技指導はできないので、トレーニングや身体のケアくらいしかしていません。

ですが、「練習中、そばに顧問の先生がいて、声をかけてくれる」それだけで子どもたちにとっては支えになっていたようです。
冒頭の手紙を読むと、お揃いのTシャツを着ていること・雑談をすること・不安な気持ちを聞くこと・生活指導をすること。そんな、競技指導以外の部分を、子どもたちは必要としていたんだなと感じました。

もちろん人事なので仕方がないことですが、顧問がコロコロ変わってしまうことって、
実は大人が思う何倍も、生徒にとっては不安なんですね。
もっともっと指導をできるようになりたいですし、その場にいるだけの先生で満足してるわけではありません。
ただ、「そこにいること」が、子どもたちにとっては、けっこう大事だったりするんだと、改めて生徒から学ばせてもらいました。