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『8月の家族たち』を観て、家族について考えた。

映画『8月の家族たち』を観て、家族について色々考えさせられた。

あらすじ↓

8月の真夏日。父親が失踪したと知らされ、オクラホマにある実家へ集まった三姉妹。 真面目すぎて暴走しがちな長女バーバラと、反抗期の娘、実は別居中の夫。 ひとり地元に残り秘密の恋をしている次女アイビー。自由奔放な三女カレンと、その不審な婚約者。彼らを迎えるのは、闘病中だが気が強く、率直で毒舌家の母バイオレットと、その妹家族。生活も思惑もバラバラな“家族たち”は、つい言わなくてもいい本音をぶつけあい、ありえない“隠しごと”の数々が明るみに―。

https://www.asmik-ace.co.jp/works/1094

とにかく強烈なのが母バイオレット。終始不愉快で毒舌のオンパレード。さすがにここまで酷くはないけれど、まるで私の母のようだと思った。母も感情が昂ると自分を抑えきれなくなり、今言わなくてもいいことや、そこまで言わなくてもいいだろと思うようなことをヒステリーに喚くのだ。

バイオレットが母からされたいじわるを語るシーンがあるのだけど、やはりそういうことは遺伝なのか、そう育てられたからそうしてしまうのか、連鎖してしまうものなんだなと思った。

私の母もきっと幼少期に何かあったのでは?と、子どもながらに思っていた。そうじゃなきゃ子どもに「人を見たら泥棒と思え」なんて口酸っぱく言わないと思う。人に裏切られたとか、何か人を信用出来なくなるような出来事とか。

またバイオレットの妹マティ・フェイも曲者である。心根の優しい息子のリトル・チャールズに対してキツイ口調を投げかける。
印象的だったのがテレビを見ていたリトル・チャールズに対して「テレビを見てお金もらえる?」
あー私の母もこういうこと言う人だったなーと、またもや子どもの頃を思い出すことに。無駄を嫌い、娯楽や(自分が)無益だと思うことに対してすごく厳しい。そういうモノの中にも学びがあったり、楽しみがあるのがわからない人なのだ。

マティ・フェイの旦那・チャールズはリトル・チャールズを罵るマティ・フェイに対して、怒りを向ける。バーバラとマティ・フェイのことを「なぜ人に敬意を抱くことができないんだ」と言う。

やはりマティ・フェイもバーバラと同じくいじわるな母親に育てられたから、人を思いやる心に欠けているのだ。

長女バーバラは別居中の旦那と口論になるが、そこでのやり取りでバーバラのキツイ性格に辟易している様子が伺える。バイオレットの母→バイオレット→バーバラと親子3代の負の連鎖になっているのだ。

3姉妹の親の中での序列?優劣?の話とか、これもまた心が抉られる。親も人だから、子どもに対してこの子とは合うけれど、この子とは合わないというのがあるのはよく聞く話でもある。でも子どもの心ではそれが理解出来ないし、私より弟の方が可愛がられてるなと思うと悲しくて悲しくてしょうがない時もあった。

この映画では三姉妹だけど(姉妹は姉妹で色々あるのかもだけど)私は男女の兄弟なので、男尊女卑があったし、それに対して誰にも話していないトラウマもある。その話はまた別の機会に書きたい。

なんだか上手くまとめられなかったけれど、親子の連鎖、姉妹格差が、私の体験とリンクして色々思うところがあったので、改めて感想を書いてみたいと思ったのでした。


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