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【推しの子】見ました。一話九十分もある理由に納得したよ。

執筆状況

 さて、まずは恒例の執筆状況確認から行おうと思う。先日の小生執筆状況は71709文字だった。しばらく一文字も書いてこなかった日が続き、この数字がキープされ続けている。ところが、諸君褒めてくれたまえ。本日小生は筆を進めたぞ。何度もツイッターで「やる気が出ない」と呟きながらも、地道に書き進めた。

 そんな小生の本日の執筆状況は、なんと81300文字である! 9591文字も書き進めることができた。時数にして驚異の約一万文字である。一日五千文字進めるという目標を大幅に更新した。まぁ、これが小生の実力と言ったところか。今日にとどまらず、明日明後日にかけてもこれだけの文字数を掻くことができればなと思う。
 さて、肝心な投稿日は五月三十一日である。あとたったの九日しかない。いや、今日は除いて考えるべきか。あと八日。約一週間だ。前回新人賞に間に合わせて書ききることができなかった手前、今度を逃すと確実に小生は自信を喪失してしまうことだろう。故に、このままこのペースで突き進もうと思っている。諦めるわけにはいかぬのだよ。
 そんな小生が小説執筆時にお供としているのはジャズだ。カフェの雰囲気を味わうことができるジャズ。同じBPMのものをほとんど繋ぎが分からないように連続して流す。それによって周囲の雑音が耳から除かれ、リズムに乗ってキーボードを弾く音だけが響く。
 ところが、最近そんなジャズより聞きたい音楽が二つほどできてしまった。一つはタイトルにもある通り、推しの子のOPソングである。あの曲、耳に残る。ちなみにもう一曲は【-琉球-】Awich / 唾奇 / OZworld / CHICO CARLITO prod. by Diego Ave | Red Bull RASEN。

 あこゆかプロジェクトの憤怒担当ミリム君が教えてくれた曲なのだが、もうこれがあまりにも格好良すぎて耳から離れないのだ。聞いて衝撃を受けた。ちょうどラップにハマっていた時期というのも関係しているが、それよりも琉球を掲げる彼らの輝かしさと沖縄文化の香りに強く惹かれたのだ。
 この曲に関する感想はまた後日述べたいと思う。
 とまぁ、小生はこういう色んなミュージックに耳を預けながら執筆をしているわけだが、一つ問題がある。それは、文章を書く時に小生の脳は執筆作業にほとんどのリソースを割いているということだ。
 言語はもとより、比喩表現のため触覚や嗅覚も文章に預けている。情景描写をしているとき、周りが心配して声をかけてくるレベルで表情に出るのだ。いや、きっとこれは小生だけの話じゃあないと思う。皆文章を書く時に痛い話を書けば同じ個所が痛くなるだろうし、おいしいものを出せば腹が減るはずだ。
 そういう感じで脳のほとんどを文章に注いでいるものだから、視界に映るなにがしや、耳に届く何らかの音がすぐに集中力を途切れさせてしまうのだ。もし仮にこの部屋へ猫を放とうものなら、きっと小生はまた一文字も書くことができなくなるだろう。
 というわけで、小生はいつも集中できる音楽探しに必死である。最近はジャズに落ち着いているが、ファンタジー色を強くしたいときはケルト音楽をよく聞いていた。ダークな世界を表現するためにゲーム音楽を好んでいた時期もある。ちなみに好きな作曲家は岡部啓一だ。それとは別に、最近GEシリーズの曲を作った人が知りたいなと思っている。やっぱりゲーム音楽が好きかもしれない。世界観を音楽だけで表現するのは本当に天才の所業だと痺れる。
 小生もいつか、文章だけで世界を形作る天才になりたいものだ。そう思いながら執筆を進めることにしよう。明日もまたたくさん文字を書けるよう、今日はこの辺で休むことにした。将来プロを目指すのであれば、一日一万文字は当たり前に書けるよう努力したいものだ。

【推しの子】見ました。

 

 さて、本題に入ろう。推しの子、見ました。Twitterでもかなりのフォロワーから「推しの子はいいぞ」「絶対見るべき」といった声を受けていた。
 しかし、事前情報が『かぐや様は告らせたい』を書いた人が作った作品で、主人公は推しのアイドルの子供に転生した。ということだけである。正直な話、それだけで面白いかどうか判断できず見るか見まいかかなり悩んでいた。
 とはいっても、小生は『かぐや様は告らせたい』のファンである。アニメも、それこそ橋本環奈が主演した実写映画も見たほどには好きだ。あの作者が書いたのであれば、それなりに面白いのは間違いないだろう。そう思っていた。
 だが、事前情報で『一話九十分もある』というのを聞いてしまったのだ。正直に言おう。面倒くさいと思った。最近アニメはおろか映画も漫画も小説すらもろくに見ていない。いわゆる娯楽消費コンテンツというものを遠ざけて生きていた。理由はいろいろとあるのだが、簡潔に言うと心が疲れてしまったのだ。故に小生の心は乗り気になれなかった。
 そんなに時間をかけてみなくちゃならないのなら、今じゃなくていいや。
 そんな風に思った。そうしてずるずると見ないままを放置して半クールが経過した。見るきっかけは本当に些細なことだった。偶然間違えて六話だけアニメを録画してしまったのだ。さて困った。六話だけ見るわけにはいかない。そして今日は休日。
 悩み抜いた末、小生はアマゾンプライムビデオを起動した。一話を見るために。そして、結論から先に言おう。
 ゲロクソ面白パーリーピーポーワンダフルフル討伐部専門部隊結成記念日はサラダ記念日ボンバーイエイ状態だった。
 うん。面白かった。
 もし仮にまだ一話を見ていない人がいるのなら、悪いことは言わない。今すぐ見てきなさい。九十分なんて本当に一瞬だから。小生が言うから間違いない。
 ちなみに小生はたった一日で六話まで見てしまった。何なら続きが気になって台パンしそうだ。
 全巻まとめて買おうか本気で悩んでいる。ちなみに小生はアフィリエイト権限を持っていないのでアマゾンのリンクを貼ったところで一切収益なんか入ってこないのだが。あえて貼ってしまう。

 あのねぇ、たった一万円でこの作品最新刊まで追えるなら安いもんだよ。間違いなく。いや、ブックオフとかで買った方が安いのかな?知らんけどとりあえず欲しい。今金が無くて買えないのが悔しい。臓器売りたい。
 それほどに面白かった。
 次から一話の感想を書いていこうと思う。

一話感想

 さて、一話感想を語る前に、事前に話しておきたいことがある。小生は本当に一時だけ芸能業界に片足を突っ込んでいた。幼少の頃演劇をしたことがきっかけで、小劇場に入り舞台に立っていた。小さな舞台俳優をこじんまりとやっていた。とは言っても、北は北海道、南は沖縄、一応韓国でも講演したことがある程度には実力があると自負している。
 だが、もちろんテレビ露出は極めて少なく、舞台とは関係のない方面で取材や賞状授与がニュースに乗った程度しかない。芸能業界は一芸を持っていてもやっていけないほどに厳しく、小生は早々に挫折した一人である。
 また、小生が活動しているYouTubeも有体に言えばメディア媒体が変更されたアマチュアタレントのようなものだ。セルフプロデュースを行う個人事務所の集団と言ってもいい。そういう、小生を含めた若干芸能かじりの人間たちは、この作品に登場するキャラクターに自分を重ね、悔しくなったり、途中で夢を諦めた自分を馬鹿に思ったこともあるだろう。
 それくらいに、この作品は割とリアルなあの世界を描いていた。


 さて、一話の感想を始めようと思う。

この物語はフィクションである
というかこの世の大抵はフィクションである
捏造して誇張して都合の悪い部分を綺麗に隠す
ならば上手な嘘をついてほしいのがアイドルファンというものだ

 これはアニメ冒頭に流れた語りである。この言葉から、小生はアニメの世界に引き込まれた。なんだか、釘を刺されて気になってしまった。芸能業界は嘘でまみれている。演技とはいわば嘘の塊だ。それを小生たちは座長や監督の指示で本物にしていく。アイドルという言葉は元来宗教用語だ。ギリシア語のeidolon、ラテン語idolumに由来する。意味は『偶像』だ。
 偶像とは、信仰の対象。宗教というのは常に信者を騙し続ける必要がある。現実から引き剥がす必要がある。アイドルという存在は、いわゆる『プロデューサーが用意した偶像』に過ぎないのだ。
 これは小生の持論だが、Vtuberをはじめとした配信者もファンにとって一種の偶像であると思う。存在する設定、表にだけ見せる表情、作られたキャラクタ。それらが視聴者の心を掴み、離さないように機能する。
 つまり、最も真実のように嘘が言えなければ、この世界でやっていけないのだ。まじめで不器用な人から、つぶれていく。
 小生は昔からファンが嫌いだった。勝手に幻想を掲げ、それを押し付け、好き放題に言う。アンチの方が幾分もマシだ。それほどにファンという生き物が苦手だった。そんな小生に釘を刺すような言葉。思わず胸がキュッと締め付けられた気がした。
 フィクションでいい。フィクションを本気で楽しませられなくては、プロにはなれない。


 さて、このテレビ画面に向かってサイリウムを振る男性。これがこの物語の主人公である。医者だ。患者の部屋でアイドルのビデオを回して一人盛り上がる。しかも夜中に。迷惑極まりない。しかもコイツ、この奇行を「医療行為の一環だ」なんて明言するわけだ。うん、頭がおかしい。
 ところが、そんな推しのアイドル『アイ』ちゃんが急遽活動休止となる。


 体調不良で活動休止。というか、アイドルグループ名ダサい。
 そんなニュースを知った病院の先生はもちろん撃沈。それはそうだろう。推しの活動休止ほどつらいものはない。推しはいつでも元気でいてほしいものだ。


 さて、先生がどうしてアイドルを推すようになったのかには理由がある。この男、齢十六の乙女を追い続ける変質者だが、決してロリコンではない。それは以前持っていた患者のさりなちゃんとの思い出だからである。
 さりなちゃんは長い間闘病生活を続けていた。外で遊ぶことも出来ず、ずっと一人で。そんな彼女の心を支えていたのがアイドルグループB小町、そしてセンターのアイだったわけだ。
 もし生まれ変われるならアイの子供がいい。とすら口にするほどに、彼女はアイを推していた。この気持ち、全く理解できない。理解できないのだが、椎名林檎にお母さんと言える立場は羨ましいなと思ったことがあるような……あぁ、そういう感覚ね。理解した。


 そんな生まれ変わりを夢見るさりなちゃんに、先生は「さりなちゃんも可愛いじゃん?生まれ変わる必要なんてない」とあまりにも完璧すぎる口説き文句。もちろん彼女は先生好き♡と喜ぶわけだが、先生は慌てた。「社会的に死ぬから」と。
 うーん、発想の一つ一つがロリコンのそれだ。
 そんな先生とさりなちゃんは二つの約束をした。
・退院したらアイドルになればいい、そしたら俺が推してやるよ
・結婚は16歳になってから考えてやる
 うーん、このロリコンロリたらしめ。


 しかし、世の中そんなに甘くはなかった。さりなちゃんはたった12歳でこの世を去ったのだ。
 先生はさりなちゃんとアイを重ねていた。彼女と同じくらいの年齢で活躍するアイドル。それもさりなちゃんが最も推していたアイドル。
 今は亡きさりなちゃんの名にかけて、彼女が夢見た世界を行くアイドルの姿を見届けたい。そんな思いが秘められていた。正直この段階で、うるっときた。
 誰かの生きる希望になれていたのなら、そのアイドルは本物だ。先生がドはまりするのも仕方がない。
 

 そんな先生の下へ、初診の患者が訪れた。妊娠してから20週で初診。明らかに分けアリだ。父親は誰なのか分からないという。そんな妊娠女性。年齢16歳。顔は……


 アイドルグループB小町のアイその人だった。


 はい、先生死亡のお知らせ。ドンマイ。


 とまぁ、完全に私情入り混じった先生だったが、何とか診察を終えた。お腹の中には双子が居ることが分かる。アイは嬉しそうだった。生む気満々である。とはいえ、アイドルグループとしては大損害。
 話によると、アイの身元保証人はアイドルグループの社長が引き受けているらしい。どうも元々施設の出らしく、身寄りがないのだとか。
 つまり、社長は身寄りのないアイドルを未成年の状態で監督不行き届きのまま妊娠させてしまい、母親アイドルにしてしまうわけだ。こんなことが世間にバレたらゴシップ記事にあふれるだろう。事務所は大損害だ。
 しかし、当人は生む気満々だった。
 家族が居ない彼女にとって、家族ができるというのは楽しみでしかなかった。そしてもちろん、アイドルを辞めるつもりもない。


アイドルは偶像だよ?嘘という魔法で輝く生き物
嘘は飛び切りの愛なんだよ?
子供の一人や二人隠し通してこそ一流のアイドル。嘘に嘘を重ねてどんなに辛いことがあってもステージの上で幸せそうに歌う楽しいお仕事!
でも幸せってところだけは本当でいたいよね。みんな気づいてないけど私たちにも心と人生があるし
母親としての幸せとアイドルとしての幸せ普通は片方かもしれないけど
どっちも欲しい。星野愛は欲張りなんだ

 アイはそう語った。
 彼女の決意は、並大抵じゃまねできない。本当に欲張りで、芯の強い子だと思った。画面越しのアイというアイドルに、小生までもが虜にされてしまった。そんな気分だ。
 そしてもちろん、昔からアイのファンを続ける男の心にも火をつけた。医者は思った。絶対に元気な双子を産ませてやると。
 さて、それからは安全に子供を産ませる準備が始まった。アイの体はまだ小さいから、帝王切開になるかもしれに事。生まれるまで偽名を使うことなど、医者は誰よりも強力的で誰よりも信頼できる男だった。
 ところが、そんな簡単に子供を産ませておしまいという話じゃなかった。もうすぐ生まれそうだという頃に、不審な男が現れる。
 そして、その男を追って森の中を走り回る先生。背後から押され、崖から落ち……。


 男は死んだ。

 いや、生まれ変わった。

 推しの子となって。

 タイトルそういう意味だったのぉぉぉぉ!? 正直驚愕した。いや、知ってはいたんだが、転生ものって知ってはいたんだが。アニメの作り方があまりにも丁寧だったのだ。医者の半生をしっかりと描き、推しと推しがこれから産もうとする子供に対する葛藤まで表現して、医者と推しが子育てでもする作品になるのかな? とすら思わせる完璧な表現だった。
 そこからの、知っていても思わず驚愕してしまう怒涛の展開。男は、推しの子供に転生してしまった。そこから始まる物語。


 ちなみにドキュンネームである。

 さて、ここからの話も非常に面白いのだが、現時点で一話のまだ三分の一だ。あまりにも一話が壮大すぎる。これ以上書くと小生が疲れてしまうので、ここで休憩をとることにした。
 気が向いたらまた後日改めて感想を書こうと思う。
 ってか、アクアマリンって、アクアが名字でマリンが名前だろ。ちょっとネーミングセンスどうにかしろアホアイドル。


 うーん、可愛いから良し。

夜の生き物探し

 さて、推しの子の話はひとまず置いておいて、今日の夜について少しだけ書き残したことを置いておく。
 今夜、小生は体調がよくなってきたので生き物を探しに行くことにした。夜は生き物たちの世界。あちら側の領域だ。懐中電灯だけを手にして、森の中に入る。
 しかし、生き物はおろかまともに植物すら見ることはできなかった。
 土砂降りである。
 最近は地球温暖化の影響もあって、局所的な大雨、いわゆるゲリラ豪雨というものが頻発化しているらしい。その影響だろうか。それとも今日NIKKEというゲームで一般募集ガチャを引いたら二人もSSRを引いてしまった幸運の対価だろうか。
 あまりにも圧迫感が凄まじい雨に押しつぶされて、小生はすごすごと家に帰った。何もできなかった。完全に諦めモードだ。
 うん、仕方ない。
 明日こそ、晴れるといいなぁ。台風が来る前には森に入っておきたい。台風の有無で大幅に生態系に変化が起こるからだ。季節に応じて森は表情を変える。せっかく久しぶりに地元へ帰って来たのだ。当時との違いを、この目でこの耳でこの肌で、しっかりと感じたい。

 そんなことを思いながら、今日は寝ようと思う。
 ちなみにこの日記は驚異の約七千文字。小説執筆よりも日記の方が筆が乗るねぇ。ブロガーでも目指そうかな。なんてな。

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