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赤穂サンクチュアリのキッチン

赤穂サンクチュアリのキッチンは、特別です。
2人のアーティストのジャムセッションから生まれ出た賜物。

自由奔放にメロディーを奏でるリードギター役は元朝さん。(https://www.instagram.com/codomo.g/
廃材から何かを生み出すマジシャン。
元朝さんの中にはたくさんの色と波動が溢れていて、目の前にある素材たちが元朝さんによって結び合って重なり合ってひとつの生き物が生まれるみたい。
そして、今回元朝さんとセッションしたのは仏師であり宮大工である 伊波くん。さながら自由奔放なメロディーを高度なテクニックで支えるベースのような感じ。静けさと力強さが同居する伊波くんは素材の中に何かを見出し、掘り出す人。

たまたま赤穂サンクチュアリで邂逅した2人。
誰に対しても隔てなく敬意に満ちて接する元朝さん。
自分の中をさらけ出す元朝さん。
そんな元朝さんが伊波くんの宮大工としての技に好奇心を持たないはずはなく。元朝さんから湧くイメージを、伊波くんの木を組む技術で組み上げてみよう!という流れが起きました。

とはいえ、使用するのは使い古された貰い物の木製パレット。(あの荷物を上にのっけてフォークリフトで運べるようにする台です)

バラして角材にする。
使えそうな部分を選別する。
カンナがけ&ヤスリがけして製材する。
ノミを入れて組めるように加工する

設計図なんて当然ない。
あるのは元朝さんの頭の中のイメージのみ。
それを吐き出し、サイズを出し、材を見て、組んでみて。
やりながら修正がかかっていく。

そんなセッションから生まれたキッチンは、当然一本もクギを使っていません。宮大工が組みましたから!

元朝さんの作風である波や曲線は、元朝さん自身が手掛けたところはめっちゃ美しい。工期に限りがあるので、残りの角は自分たちでおいおいボチボチ磨いていくことに。(さて、完成があるのか?)

そんな赤穂サンクチュアリのキッチンは、ヴィーガンキッチンとしてみんなで使っていきます。肉好き・魚好きにもちょっとがまんして貰い(だって、他にも美味しい肉・魚を提供されてるプロは赤穂にもたくさんあるし!)、まだまだ安心して自分の想いに沿った食べ物や食べる環境を得にくい、ヴィーガンやベジのみんなも一緒にワイワイやれる場所にしたいから。

赤穂サンクチュアリは、より譲りやすい立ち位置にいる人がより困難な立ち位置にいる人に寄り添ってみるチャレンジができる場所であり、そのことによってお互いに気づきと幅が広がる可能性のある場所でありたいです。

元朝さんと伊波くんが、主義主張やバックグラウンドに囚われることなくセッションを奏でてくれたように。

赤穂サンクチュアリのキッチンは、特別です!!

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