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パラサイト 半地下の家族を観て思ったこと

こんにちは、akoです。

今回は、映画「パラサイト 半地下の家族」について話していこうと思います。

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第92回アカデミー賞(2019年の映画が対象)の作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞を取ったことは、皆さんの記憶にも新しいかと思います。映画館で観ようと思っていた矢先、新型コロナウイルスの猛威によりそれも敵わなくなってしまいました。

今回、Netflixで1/1から観れるとのことで楽しみにしていました。
地上波でも1/8に放送していましたね。

あらすじは

「韓国の“ 半地下住宅”で 暮らす貧しいキム一家の長男がひょんなことからIT企業の社長パクの娘の家庭教師を任されます。そこから、あの手この手を使って長男は自分の家族をパク家に取り入っていきます。タイトル通り、金持ちの一家に寄生していくのです。この相反する2つの家族が交差したとき、衝撃の結末が!」

というものです。

ブラックコメディに分類されるこの作品、非常にシリアスでした。格差社会というテーマにうまく切り込んでいます。ただR12に指定されているだけあって、最後は怖さで画面を直視できませんでした(笑) 幽霊より生きた人間の方が怖いってこういうことを言うんだろうなと思いました。

この映画を観て、ふと疑問に思ったことがあります。

本当に格差社会って広がっているんですか?

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今回は国内にフォーカスを当てていきます。

コロナ以前から日本国内では格差社会が徐々に広がっていると言われていましたが、コロナでさらに広がったというニュースを耳にします。また、コロナで倒産を余儀なくされた方々のインタビューなどがよくニュースで流れているので、格差が広がっているのではないかと感じます。

しかし、年間の企業倒産件数を見てみると、今までに比べて昨年が異常に増えたということはなく、むしろ過去50年間で2番目の低水準とのことです。

もしかしたら、この数字はあくまで氷山の一角に過ぎないかもしれませんがね。

では、次に所得における格差を見ていきましょう。
厚生労働省では、3年ごとに「所得再分配調査」を行っています。その調査結果で格差が広がっているか否かを見ることができます。本来は、昨年(令和2年)がちょうど調査が行われる年でしたが、新型コロナウイルスの影響を受け、中止になりました。よって、最新のデータは平成29年のものになり、コロナの影響を判断する材料にはなりません。
(ここにリンクをうまく貼ることができなかったため、「平成29年所得再分配調査報告書」でググってください。pdfのデータがでてきます!)

しかし先ほども記載したように、日本の所得格差はコロナ以前から言われているものなので、今回はコロナ以前を見ていきたいと思います。
ここに出てくるジニ係数とは、所得格差を示すときによく使われる指標のひとつです。ジニ係数が大きくなるほど、所得格差が大きくなります。平成29年は0.5594、平成27年は0.5704なので、一見所得格差が小さくなっているように見えます。しかし、平成8年のジニ係数は0.3764でした。明らかに所得格差が広がっていることがわかると思います。コロナ時期のデータがないため、コロナにおける影響はわからずあくまで推測ですが、今までの流れからすると悪化しているのではないかと思います。

引き続きデータに注目していこうと思います。

いずれにしても格差社会がより広がっていけば、日本国内でもパラサイトの映画のように半地下のような暮らしを強いられる人が増えていくのかもしれないと思いました。

読んでいただいてありがとうございました。







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