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子どもが進んで片付けをしてくれる方法 2

皆さんこんにちは(*'▽') KAKOせんせーです!

前回の『片付ける場所編』は読んでいただけましたか?

遊びやすくて片付けやすい環境は子ども達にとってとても大切であることを知っていただく機会となったと思います。

しかしそれだけでは片付けをしてくれないのは当たり前なのです。

まだ片付けようという気持ちが出来ていないからです。

では子どもが片付けをしようと思える気持ちを引き出すためにはどうしたら良いのでしょうか?

今回は子どもが進んで片付けをしてくれる方法『気持ちづくり編』をお伝えします。


1.やってはいけない促し方

片付けを促すときどのような言葉で声を掛けていますか?

「ご飯できたよ。片付けて」「散らかしすぎ。捨てるよ」など大人の一方的な発言になっていませんか?

しかも「捨てるよ」なんて脅迫的な言葉。

効き目はあるかもしれませんが脅して片付けたものは子どもが進んで片付けたと言って良いのでしょうか?

今は大切な玩具を捨てられたくないから片付けていますがその気持ちがなくなったり脅迫が効かなくなったりした時が1番怖いのです。

大人も怒ってばかりでは疲れてしまいます。

子どもも一人の人間ですので従わせるやり方はやめましょう。

ではどのように伝えれば良いのでしょうか?



2.片付ける時間を決めましょう(オススメは2歳以上)

まずは片付ける時間を先に決めておく必要があります。

一つ気をつけておきたいことは抽象的な伝え方はNGです。

例えば「もうすぐご飯が出来るから作り終わるまでに片付けてね」や「そろそろ出掛けるから片付けてね」など目に見えない伝え方です。

このような伝え方は考える力があるからできることなのです。

ではどのように伝えたらいいのかというと1番良いのは時計です。

目に見えるもので誰でも同じ捉え方が出来ます。

『でもうちの子は時計なんて読めない...』そう思ったと思います。

何も10時30分までに片付けてと伝える必要はないのです。

ではどうするのか?

時計の長針を使うのです。子どもにとっては長い棒や長い針です。

私は子ども達と一緒に『長い針』で共通認識しています。

毎回名前が変わるのは子どもが混乱してしまうので家でも家族みんなの言い方を統一することをお勧めします。

促し方は様々で私は年齢や子どもの様子に合わせて伝え方を変えていました。

実際に保育現場でやっていたやり方(例え)をいくつか用意しました。


♦時計を使った促し方(例)

例1)数字が読めない

数字が隠れないよう子どもの好きなキャラクターシールを貼る。

「長い針がアンパンマンにくっついたら玩具を片付けるよ」と声を掛ける。


例2)長針と短針が理解できない

長針にキャラクターシールを貼ったり、長針短針の針の色が違うものを用意する。

これは時計の形状によっては出来ないので覚えられるまで根気強く伝えるのも一つの方法かもしれません。


例3)数字は分かるが時計の読み方を知らない

「長い針が6になったら片付けをしようね」など数字で知らせる。

このように子どもでも理解できるように伝えることが大切です。


♦伝えるタイミング

ではいつ伝えれば良いのか。

理想的なのは遊び始める前です。

遊びに気を取られる前に子どもと一緒に片付ける時間の確認・片付けた後の行動を伝えることで先を見通して行動する練習となります。

親「長い針が3になったら片付けようね。そのあとはご飯の時間だよ。今日は大好きなハンバーグだから楽しみにしておいてね」

子「ハンバーグ楽しみ!3になったら片付けるね」

上記の会話のように次の行動が楽しみになるような伝え方はより片付けようとする気持ちを高めることが出来、子どもが進んで片付けをするきっかけとなります。

事前に伝えることがとても大切なのです。

しかしうっかり伝え忘れてしまうこともあると思います。

その時は遅くとも10分から15分前には必ず伝えましょう。

集中して遊んでいる中、急にやめなさいと言われるのは子どもにとってかなりストレスです。

大人も集中している時や趣味の時間を他人の都合で急にやめなくてはいけなくなったらイライラしたりがっかりしたりしますよね。

そのためまだ遊べると思える時間を用意してあげる必要があるのです。

伝え忘れた時はまだ遊べると思える時間を用意し、改めて時間を子どもに伝えて大人が待つようにしましょう。


♦時間になっても気が付かない

片付ける時間は出来るだけ子どもが自分で気付けるようにしましょう。

大人が片付ける時間を伝えてしまうとやらされている感覚になってしまいます。

せっかく片付ける時間を事前に伝えたのに子どもとしては強制的に遊びをやめるよう言われていることと変わらないのです。

このような場面こそ抽象的な言葉が向いているかもしれません。

「そろそろお母さんも準備しようかな」と遠回しに言ったり「時計見てみて」と直接的に言ったり。

でもこちらから片付けてとは言いません。

時間だから片付けなくちゃ!と子どもが気づいて意識することがとても大切だからです。


♦今すぐに片付けをしてほしい時の対応方法

しかしそんなに上手くいくことばかりではありません。

私が保育現場にいた時は急に集会やるから片付けてからきてなど理不尽なことを言われることがありました。

子ども達は大人の事情なんて知りませんから伝え方には苦労しました。

お家でも急に出掛けなくてはいけない時や片付けをしなくてはいけない時が来ることもあると思います。

そんな時はどうしたらいいのか。

ズバリ!子どもの目を見て話をしましょう。

この時大切なのは協力してほしいという気持ちで接することです。

幼少期の子ども達はとても優しい気持ちを持っています。

母親がバタバタしながら「片付けて!」と声を掛ければ子どもは何かを察して片付けてくれるでしょう。

しかしその行動は子どもに甘えすぎです。

子どもの遊びたい気持ちはどうしたら良いのでしょうか?

片付ける意欲も湧きません。

だからこそ協力してもらうのです!


♦協力してもらうためのポイント

・なぜ急に片付けなくてはいけないのかという理由

・大人も困っているなどの感情

・協力してもらえると助かるという提案

『理由・感情・提案』をしっかり伝えることが大切なのです。

親「今電話があっておばあちゃん元気がないみたいなんだ。急でごめんな。片付けて一緒に来てほしい。お父さんも心配でな。お片付けマンになって助けてくれるか?」

子『お父さんが困ってる。僕がお片付けマンになってお父さんを助けるんだ』

理想的な流れではありますが大人が丁寧に話をして接することはとても大切なのです。

協力して片付けてくれたらきちんとお礼を伝えましょう!

「ありがとう」と伝えながら抱きしめることで子どもの気持ちも温かなものとなり、次回も積極的に協力してくれるでしょう。

心の成長のきっかけともなりましたね。



3.まとめ

・片付ける時間を決める時には視覚でとらえられる時計などを使って促す。

・伝えるタイミングは遊び始める前。遅くても片付ける10分~15分前。

・時間になっても気が付かない場合は時計に意識が向くような言葉を掛け、子ども自身が片付ける時間になったことを気付けるようにする。

・今すぐに片付けをしてほしい時は協力してもらう気持ちを持って『理由・感情・提案』を子どもの目を見て伝える。



4.おわりに

沢山のポイントがあったと思いますがいきなり全てを行うのは難しいです。

出来そうなところや良いなと感じたところから始めてみてください!

声を掛ける時は分かりやすく噛み砕いた言葉ですが子どもも一人の人であることを忘れないでくださいね。

お子様やクラスの子ども達の姿にあった伝え方ややり方がとても大切ですので決してこの通りにしなくてはいけないわけではありません。

一つの意見として参考にして頂ければ嬉しいです。



最後まで読んでいただきありがとうございました。

挑戦していただけた方は子ども達がどのような様子だったかコメントして頂けると他の読者の方にも参考となりますのでご協力お願い致します。

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