ゴジラが歩けば大地は萌え海は凪ぐ/ GODZILLA King of the Monsters を観て

一言でいうとゴジラ教のプロパガンダ映画であった。
ゴジラが王であり神なのだ。これ絶対。
観る者は神を前に首を垂れるのみである。

とにかく全編をとおして監督がゴジラを愛していることがよく分かった。
キングギドラのこともキングコングのことも「ギドラ」「コング」と呼び絶対にキングとは言わない。なぜならキングはゴジラ唯一人であるから。
だいたいギドラが全然かっこよくない。なんか調子乗ってる感というか、重みが無い。
監督がゴジラしかかっこいいと思っていない、かっこいいとはゴジラであると定義しているのがひしひしと伝わってくる。
モスラもあくまでゴジラのヒロイン。
ラドンに至っては...。

ゴジラあんなとこで寝てるし、ラストに掛けてはただただ「ゴジラさんカッケー」祭り、からのエンディングのお神輿担いでワッショイワッショイ感。
なんか、うんヨカッタネ?
そして最後を飾るのは我らがゴジラのテーマ、フルオーケストラバージョン。これがまたとってもかっこいい。

なにはともあれ、ゴジラはもちろん知っているけれどちゃんと観たことはなくて、シンゴジラがあまりに怖くてトラウマになっていた私でも楽しく観れた、とても良い娯楽映画でした。
議論とか葛藤とか全然ない。
ゴジラは古よりの神でありギドラは侵略者であるゆえ敵である。単純明快。
?な部分は多々あるもののとにかく映像と音楽で強引に押し切っちゃう。
(さすがハリウッドの制作費と技術を詰め込んスケール感はすごかった)。
怪獣映画はこれくらいシンプルな方がわたしは好きです。

ゴジライズキング
ノー
キングイズゴジラ

#コラム #エッセイ #暮らし #映画 #ゴジラ

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