誰かの言葉｜茜

「本当は、恋がしたいんじゃないの。ただ、普通になりたいだけ」

「なんで？またしたいよ、するよ、恋。あなたから見たら痛々しいかもしれないけど、べつに恋愛って、上手くいかなくてもいいんだよ」

「会いたいよって言葉はね、それが実現するかどうかはどうでもいいのよ。そのとき言葉にするってことが大事なの。たとえ実現しなくても、それは嘘ついたのとは違うのよ」

「だって寒かったんだもん、だいたいいっつも寒いんだよ、接触が生まれてしまう時って。言い訳だけど、言い訳が成り立ってしまうのがダメなんだよ」

「好きの種類が全然違うから、どっちが好きとかわからないの。あの人は、温泉みたいな感じ。そばにいると、気持ちよくて、うとうとしちゃう。あの人は、磁石。ひっぱられて、どうしようもないのよ」
#コラム #エッセイ #暮らし #小説

「ねえ、もしも私が死んで、猫に生まれ変わったら、そしたら膝に抱いてくれる？」
#コラム #エッセイ #暮らし #小説

「よく歌なんかで『悲しいことがあったらそのあとは楽しいことがある』って言うじゃない？でも現実はそんなことないから。悲しんでてもずっと悲しいが続くだけだから。もうわたし、悲しいはやめたの」
#コラム #エッセイ #小説 #暮らし

「『伝わる』話も『叶う』話も聞きたくないの。伝わらなくて、叶わなくて、それでもどうやって生きるかを聞きたいの」
#コラム #エッセイ #暮らし #小説

「夏より冬の方がすきかな。暑くて冷たいもの飲むより、寒くてあったかいもの飲む方が、なんかよくない？」
#コラム #エッセイ #暮らし #小説

誰かの言葉