会計事務所への転職・就職の話。応募編
はい、今週のお便りです。
最近ネタが尽きつつあったので大変助かります。
会計事務所のお仕事の話は以前noteに書いておりますので、今回は面接とか入社の話にフォーカスしていこうと思います。会計事務所への転職や就職について私の独断と偏見とともに感じたことを綴っていきましょう。
事業会社への転職については、また別のnoteで書くかもしれません。
私の会計事務所でのお仕事の話については下記参照。
1.はじめに
そもそも会計事務所ってなんなの?会計事務所って表現ミスリードだと思うの私だけ?まずは名称について確認しておきましょう。
会計事務所と税理士事務所、税理士法人は基本的に業務内容というか、指すものは一緒です。多分。
■ 税理士事務所
個人の税理士先生が事務所を設けている場合の正式名称に使われるもの。開業税理士は事務所名を「フルネーム+税理士事務所(ex:阿津敦子税理士事務所)」としなきゃいけない謎ルールが近年あるんだよ。
■ 会計事務所
個人の税理士先生がやっている場合、会計事務所が付くものは正式名称ではなくて屋号(屋号を雑に説明すると通名みたいなもの)だよ。正式名称は上記の通り税理士事務所のはずなんだ。
個人じゃない場合には、会計業務(記帳業務など)だけ切り離して法人を設立している場合があるよ。そういうときは正式名称が「株式会社あつこ会計事務所」とかになっているはずなんだ。こういう場合には、たいてい税理士事務所や税理士法人が併設されているよ。
■ 税理士法人
税理士が2人以上いたら作れる法人だよ。税理士先生が2人いるから、所長先生1人の税理士事務所と違って独裁的にならないかな?と思ったら大きな間違いだよ。2人いてもパワーバランスが均等とは限らないので注意が必要なんだ。それでも個人事務所よりは規模の大きい事務所が多いと思うよ。
とまぁ、厳密にいうといろいろ分かれているけれどこのnoteでは便宜的にすべて会計事務所と呼びます。
2.転職先・就職先を決めるにあたって
会計事務所といってもいろんな種類があるので、やりたいこととか経験したいことで決めるのが良いです。大きく分けると4つくらいでしょうか?雑に表にまとめました。
これあくまでイメージなので、転職・就職の際にはご自身でしっかり調べてくださいね。
個人的には、Big4の入社ハードルが圧倒的に高いので若いうちに1回トライしてみるのがいいんじゃないかなとは思ってます。マッチしなかったら辞めちゃえば良いと思いますし。会計業界は比較的人材が流動的なので、多少の転職歴だと気にされないことが多いです。あまりに回数が多いとアレですが、1、2回くらいならそこまで影響はないと思います。
3.転職・就職にあたり気を付けたいこと
質問箱でも解答しましたが、とにかく数多く応募するのがオススメです。面接って時間も体力もくわれるから、大変なんですけど。でも、なるべくたくさん応募した方がいいです。ここは時間がないからと言ってケチってはいけない部分です。
面接というのは確かに企業が応募者を採用するか否か判断する場ですが、同様に応募者が企業を判断する場でもあります。場数が少ないと判断材料も少なくなってしまいます。例えば自分の理想が高すぎるのか、向こうの会計事務所がむちゃ言ってるのか、そこら辺はやはり分母が多くないと正しい判断はできません。なんか少し婚活に似ていますね。
ブラックな事務所が多い業界だからこそ、いろんな会計事務所の話を聞きながら、ピントを合わせていくのが大事だと思っています。
具体的な面接の問答などは選考編のnoteで記載しようと思います。
4.応募先の探し方
さて、たくさんの会計事務所に書類出すぞ!となるわけですが、具体的に応募する会計事務所はどのように探すのが良いでしょうか。思い浮かぶものを5つほど記載しました。他にも色々方法はあるのかもしれませんが。
なお、下記の話はあくまで東京の話なので首都圏以外の方はまた少し事情が違うかもしれません。
① 専門学校の主催する合同説明会
② 会計業界特化の転職サイト
③ 直接応募
④ 紹介
⑤ ハローワーク
上から順にみていきましょう。
① 合同説明会
個人的に結局最強だと思っているのは合同説明会。もちろん異論は認めます。
いろんな規模の会計事務所が集まっているので、情報収集するなら一番手っとり早いです。もし、ある程度応募したい会計事務所が絞れているのであれば、そこを中心に話を聞くこともできます。そして、良い意味で想定していない出会いがあったりもします。全然知らない会計事務所だけど自分とめっちゃマッチしているとこがあった、とか。
それにポテンシャル採用が一番ありそうなイメージです。相手のスペックを見る前に顔見てコミュニケーションがスタートするので。人柄で惚れさせてしまえばこっちのものです。ただ、合同説明会は開催されるタイミングが限られているので、それがデメリットですね。
婚活でいうところの婚活パーティースタイルでしょうか。
② 会計業界特化型のサイト
転職エージェントもここに含めています。人材●ラフトとかMSJ●panとかでしょうか。気を付けたいのは会計業界特化型のサービスを利用することです。リク●ビとかは会計事務所の求人はそんなに多くないのでオススメしません。
サイト使うメリットは複数社の応募が楽なところです。条件検索してヒットしたらガンガン応募するのが良いです。あとエージェントも色々斡旋してくれるので比較的受け身でいられる部分もあります。
婚活でいうところのマッチングアプリスタイル、または結婚相談所スタイルでしょうか。
③ 直接応募
Big4や特化型でどうしても行きたいところがあるなら会計事務所のHPから応募してしまうのもアリです。
企業側では採用コストが最少で済むからありがたい。応募者としてもエージェント挟むより話(面接の日程や、内定出るの)が早かったりします。
これは婚活でいうところの「普通の出会い」のようなものでしょうか。たいていの恋愛は片思いからスタートします。
⑤ 紹介(リファーラル)
Big4とか大きめ事務所で推奨されているパターン。紹介者にボーナスが払われたりします。
ボーナスがないにしても、一番の理想はその組織に属している人間に紹介してもらうことだと思います。やはり内情を知っている人からの情報があるのは大きいですよね。
ただ人を介すると色々と厄介なしがらみが出てきたりするのも事実なので、私はBig4は紹介ではなくエージェント経由で応募しています。
これは婚活でいうところの「友人の紹介」ですね。そのままです。でも結局これが一番無難ですよね?紹介してくれる人がいるうちは。
⑤ ハローワーク
これは余談ですがのハローワーク求人の地雷率の高さはピカイチです。私自身、事業会社から会計事務所に転職する際にハローワークを使っていた時期もあるのですが、まともな事務所には出会えませんでした。
でも数名の本当に小さい会計事務所の様子をうかがってみたいならハロワもありです。
これは婚活でいうところの……いや、なんでも無理に婚活に当てはめる必要はありませんよ!
とまぁ色々記載いたしましたが、ご自身の生活スタイルに合わせていろいろ組み合わせて応募先を選定していくのが良いと思います。
まとめ
以上、今回は応募編ということでまとめてみました。意外と転職先を探す方法も色々あるものですよね。すでに行きたい会計事務所が決まっている場合は特に問題ないと思いますが、漠然と会計事務所で働きたいなぁと思っている方はまず!とにかく!いろんな事務所に応募していろんな人とお話をするのが良いと思います。
よく考えたら税理士試験が終わった後にUPすべきnoteでしたね、まあいいや。おしまい!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?