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マーケティングリサーチ

先日、Google Forms(無料)を利用して、
簡単な消費財のアンケートを実施しましたので、
マーケティングリサーチについてまとめます。

マーケティングとは、
顧客ニーズや顧客満足を中心に置きながら、
「買ってもらえる仕組み」を作る活動です。

マーケティングリサーチは、
マーケティング戦略策定時から施策展開後までの諸段階で、
様々な目的で実施されます。

リサーチは大きく、
消費者ニーズを探り新たな機会を見つける目的で行う「探索型リサーチ」と、
マーケティング上の仮説や実施結果を検証する目的で行う「検証型リサーチ」に分けられる。
マーケティングリサーチは、
マーケティング活動の不確実性を低減させるために行います。

目的に則ったリサーチ手法を選択することが大切です。

1.マーケティングリサーチの意義
顧客を中心に戦略を組み立てるマーケティングでは、
顧客の反応を探るリサーチの活用が必須です。
なぜなら、結果を決めるのは顧客次第だからです。
結果をより良いものにするため、
限られた条件の中で現実的な手法によって、
少しでも不確実性を低減させるためにマーケティングリサーチを行います。
顧客のニーズがどこにあるかといった初期に行う調査から
具体的な商品に関するネーミングやデザイン、
宣伝等具体的な施策の決定を支援するための調査があります。
また、マーケティング戦略の策定時やプロモーションの実行時だけではなく、
施策を展開した後に事後調査を行うことも重要です。

2.マーケティングリサーチの目的
マーケティングリサーチは、
情報を得て仮説を構築したり課題を発見したりするための「探索型リサーチ」と、
仮説を検証したり何からの結論を得たりするための「検証型リサーチ」に分かれます。
「探索型リサーチ」は、
実査方法として、グループインタビュー、デスクサーベイ、ケーススタディといったフィールド定性調査をします。
用途は、アイデアや顧客の行動や思惑といったインサイトを発見します。
「検証型リサーチ」は、
さらに定量化・言語化を行う「記述型リサーチ」と購買行動等の因果関係を探る「因果型リサーチ」に分かれます。
「記述型リサーチ」の実査方法として、パネル調査やデスクサーベイによる定量調査や定性調査をします。
用途は、マーケット状況を把握するためです。
「因果型リサーチ」の実査方法として、実験型や統計解析型による調査をします。
用途は、購買行動等の因果関係を特定するためです。

3.マーケティングリサーチのプロセス
リサーチのプロセスを大別すると、
①リサーチ課題の設定、②仮説の構築、③リサーチの設計と実査、④データ分析と仮設検証の4つになる。
①リサーチ課題の設定は、
なぜそれを行うのか
を検討します。
誰が、どのような目的で、いつまでに、どのような情報を求めているのかを明確にします。
目的を達成するために手段としてリサーチを行うことの妥当性を考えます。
②仮説の構築は、
リサーチによって何がわかる可能性があるのか、どんなシナリオを今後描けそうか
、を考えます。
リサーチ費用は投資にあたるため、それによって得られる効果は投資に見合ったものか、を検討します。
③リサーチの設計と実査は、
仮説を立てた後、リサーチの具体的内容を決定
します。
どのようなデータが必要かを明らかにした上で、
誰に(サンプルの設定)、何を聞けばよいか(質問の設計)、具体的にどの方法を用いるか(リサーチ手法の選択)を決めます。
サンプルの設定は、
統計的にどの程度のサンプル数が必要かを割り出した上、
住所等のジオグラフィック要素、性別や年齢等のデモグラフィック要素、価値観やライフスタイル等のサイコグラフィック要素
サンプルの条件を設定する。
リサーチ手法は、
サーベイ(調査票)法、コミュニケーション(面接)法、観察(行動観察)法等
から選択します。
④データ分析と仮説検証は、
マーケティングでよく用いられる単純集計、クロス集計等統計分析の手法を利用
して収集したデータを分析、解釈します。

4.マーケティングリサーチのツール
Webオープンアンケートを数時間で作成して実施したい場面がありました。
そのような場面で、Google Forms(無料)を利用しました。
Google Formsで出来る事
・アンケートの作成
・回答の自動集計
・フォームの送信
・WEBサイトにフォームを表示

誰でも使えるほどシンプルで、1時間程で約20問の質問を作成しました。

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Google Formsを使用したアンケートの作成画面

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Google Formsを使用したアンケート回答の自動集計(csvファイルにも対応)