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ジョブ理論~イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム

イノベーションのジレンマでも有名な
経営思想家のクレイトン・クリステンセンの著書の紹介です。
ジョブ理論とは、ユーザーのジョブを雇用すること。
具体的なジョブとして、
ユーザーはドリルが欲しいのではなく穴が欲しいという例があります。

1.ジョブ理論で考えるための問い
どんなジョブのためにそのプロダクトを雇用したのか?
具体的にマクロ環境とミクロ環境から考える。
マクロ環境とは、場所、状況、家族構成、懐具合。
ミクロ環境とは、誰といるか、何をしているか、この後なにするか。
環境を分析する目的は、ジョブで顧客の人生を向上させ、進歩させられるかを検討するため。
機能面、社会面、感情面のジョブを考える。
例えば、会議の場の飲み物として、ブラックコーヒーを雇用する。
理由は、社会的にジュースを雇用するよりも大人の印象を保ち、
感情的にスマートな人間と見られたい欲求があるため。
ジョブを届けるための組織は?
顧客のジョブの解決に自らの仕事が役立つか?
自律的かつ発想力豊かにジョブを解決する。

2.埋もれているジョブを探す
競争相手は無の場合もある。
なぜなら、顧客は自らの要求を上手く言葉にできないことも多い。
よって、言わないことを聞き取る。
パーパス(目的)のブランドとして確立している企業は強い。
例えば、ググる(Google)、ズーミング(ZOOM)、スタバる(スタバ)。
ジョブは時間とともに遷移するため、
適切なプロセスを構築して顧客体験価値を提供する。
顧客体験価値が競争優位性となる。

3.まとめ
企業が考えるニーズと実際の顧客のジョブは、
基本的に乖離している。
そのため、顧客が雇用したがるジョブを見つけ、
ジョブを解決するための顧客体験を提供するために
プロダクト開発やサービス開発に時間、エネルギー、資源を注ぎ込む。
結果、ジョブを解決することで顧客の豊かさを向上する。