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クラシックで熟成するお酒in喜多方

従姉妹宅に2泊した翌日、出発までの間、蔵作りの街並みを案内してもらった。
喜多方には親類の仏事やお見舞いなどで出向くことが多く、蔵の街並みは車で通りすがりに見るだけだった。

酒蔵クラシック小原酒造


老舗蔵元、小原酒造の風情ある佇まい
290年以上の歴史があるという


もろみの中の酵母にクラシックを聴かせてお酒を熟成させるというから驚きだ。


店の入り口の看板は東山魁夷の作品に先ずはびっくりした。
造り酒屋の土間でどなたか個展をやっている風情

お土産にツレにお酒を1本と思って入ったのに、朝、早かったせいか店のご主人が親切に中を案内してくださった。

米を洗って蒸すところ

蒸した米を冷ます冷却器
蒸しあげた米から湯気が立ち上り、雪が舞い落ちるような幻想的な光景になるそうだ。

今年の仕込み用の地元の米は、純米酒に使われると教えていただいた


仕込み蔵入口


仕込み蔵の天井にいくつもセットされているスピーカー
ここからモーツァルトが流れていた。

成程。造り酒屋のギャラリーというのには納得。

仕込み水飯豊山系からの伏流水で仕込まれる。
仕込み水にも甘さの違いがあって、先だって会津若松で開催された蔵元の利き酒ならぬ「利き水」の催しでは「全~んぶ、味が違うんですよ。」と、社長さんがおっしゃっておられた。
その水の味の違いが判るのも長年の経験だろうが素晴らしい。


杉玉は、よいお酒が出来るようにと毎年新しいものが作られて飾られるお守りのようなもの。
仕込みが始まる頃になると、緑色の新しい杉玉が飾られるのだが、その季節になると雪の多い会津では杉を採りに行けないので、新しい杉玉が飾られるのは春の桜の頃と聞いた。


純米酒「蔵粋」


純米大吟醸「蔵粋」一合

純米酒4合瓶と純米大吟醸酒を買って喜多方をあとにした。

モーツァルトの曲を聴いて熟成する。
もろみの中の酵母は生きている。






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