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読書感想文『ぼくは勉強ができない』

ぼくは勉強ができない
山田詠美

あらすじ
ぼくは確かに成績が悪いよ。でも、勉強より素敵で大切なことがいっぱいあると思うんだ。
凛々しい秀美が活躍する元気溌溂な高校生小説。

感想
私の高校時代は自由な校風のおかげか学校生活を窮屈とは感じなかったけれど、たしかに勉強より素敵で大切なこと…部活、友達と遊ぶ、恋愛、ばかりに明け暮れていたなぁと苦笑い。
あの頃もっと勉強していれば良かったなといまは思わないこともないが。

主人公秀美くんはただ勉強する、良い成績をとる、ということに興味を持てず、学校に居心地の悪さを感じているけれど、信頼できる家族がいて、先生もいて、彼女、友だちもいて。
置かれている場所が多少自分に合わなくても救いとなる存在が他にいれば、強く生きていけるんだよなと感じた。

私には子どもがいないけれど、いつか姪たちが大きくなったときに彼女たちにとって逃げ場というか、安心できる居場所でいられたらなぁと思う。
だいぶ気が早いけれど、彼女たちの学校生活が楽しいものになりますように。


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