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ラーメンズ研究

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#片桐仁

ラーメンズ第12回公演「ATOM」を中心とした笑いの方法論と公演全体に仕組まれた小林のたくらみに関する考察

ラーメンズ第12回公演「ATOM」を中心とした笑いの方法論と公演全体に仕組まれた小林のたくらみに関する考察

目次
序論 問題意識と課題設定
第1章 笑いの理論
第1節|三大理論
第2節|ベルクソン、モリオールの理論
第3節|図式のズレとユーモア
第2章 ラーメンズらしい笑いとは
第1節|コントで積極的な観客をつくりだす
第2節|スタンダードな嘘の世界
第3章|コントの構造分析
第1節|状況設定
第2節|非日常の中の日常を観客に受容させる方法
第3節|公演における構造
終章|おわりに

序論 問題意識と課

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小林の表現者としての原点とは。小学校から大学までの経験と思考をなぞる。

小林の表現者としての原点とは。小学校から大学までの経験と思考をなぞる。

 自分をギリギリまで追い込み、その先にある「笑い」を追求し続ける小林賢太郎。後輩芸人であり、小林の舞台にも出演する南は小林の活動に対し「お客さんや視聴者の皆さんを楽しませるために生活のすべてを注いでいる姿勢は本当にすごい。」とコメントしている。ストイックに笑いを探求し続ける表現者としての原点とはどこにあるのか。小学生から今に到るまでの軌跡を分析し、明らかにしていく。

嘘つきな子供が魔術と出会う

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【ただの私得】ラーメンズの紹介文をまとめました。(2001年から2009年まで)

2000年ラーメンズ初の全国公演「news」についての特集

別々の場所でお互いの言葉が、聞こえる(見える)男が2人。ひっそりとココとの中で思ったこともすべて聞こえて(見えて)しまう。
つまり、この2人の間には秘密は存在しないというわけである。こんなシチュエーションのコントで第7回公演『news』は幕を開けた。難解?いいえ、とんでもない。それは「何となく」見ても面白い、ラーメンズの創り出す世界

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