「卒業」(歌詩)

青春っていう言葉が
ちょっと嫌いだった
空白の心が罪なようで
退屈が恥のようで

言葉を定義することで
喪失うものもある
たとえばそれは
ありのままの世界の美しさ

君が“卒業”って呼ぶものの正体は
みんな探してる 青春の逃げ道だ

嗚々(オォ)……

ありきたりすぎる言訳(フレーズ)に
ちょっと頼ってみる
お茶を濁すだけの器用さを
誇らしく思わないで

だれかと一緒にいることを
幸せと云うのなら
偉大な発明や芸術は
この世にないだろう

君が“優しさ”って呼ぶものの正体は
みんな隠し持った 穏やかな免罪符

嗚々(オォ)……

君が“卒業”って呼ぶものの正体は
みんな探してる 青春の逃げ道だ

嗚々(オォ)……

青春っていう言葉に
自分を預けたら
大切にしてきたものが
曖昧になりそうだ