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文学“ギリギリ”フリマ in香川

 残り50日を切った。7月28日(日)に香川県高松市で開催される、文学フリマまでの日数だ。出店側として文フリに参加するのは今回がはじめてだし、何より地元での開催ということで、いつになく私は肩に力が入っている。

 文学フリマに出品する本はなかなか売れないらしい。そう、巷の噂に聞いた。東京開催の文フリに私も何度か足を運んだことがあるが、買ったのは知人友人の関わっている書籍くらいだ。もちろん魅力的な作品がなかったわけではないけれど、一度の出費ということを考えると、あれもこれもと手を出せないのが現実である。売り上げを伸ばすには、知合いにたくさん来てもらうか、来場者のニーズにクリティカルヒットする本を仕上げるしかないみたいだ。

 しかし、そんな読者のニーズなんかは度外視しして、作りたいものを作った。それが今回の私の書籍だ。正しくは、私たちの書籍。売れるかどうかは蓋を開けてみないとわからないけれど、興味のある人には必ず楽しんでいただけるであろう、内容にはかなりの自信を持てる本になった。

 出店名は「三木高校十四期生文芸部」。一冊の本を、母校である三木高校卒の同級生たちと協力して制作中だ。在学時には私は野球部だったし、そもそも当時、三木高校に文芸部が存在したのかどうかさえ知らないから、末尾の三文字を名乗るのはあまりに無責任で暴挙すぎる気もするけれど、誰かに怒られるまえに登録を済ませたその名前で、無事、出店ブースを確保することができた。ありがたいことである。

 本については、先週、ようやくエピローグを除くすべての章を書き終えた。詳しい内容は、本としての体裁が整い、発売が確定しだい、noteにて発表させていただきたいと思う。内容をざっくりいうと、故郷をテーマにしたいくつかの「物語」を収めた本だ。共著ならではのバラエティ感も楽しんでいただける作品になったと思う。

 どうしてもこだわりたかった表紙のデザインは、ある著名なイラストレーターの方に、SNS経由でほとんどダメ元の気持ちでオファーをしたところ、快諾をいただき、描いていただけることになった。いま、期待に違わぬ素晴らしいイラストがスケッチの段階ですでに手元に届いているが、私はそれを見るたびにニヤニヤがとまらない。表紙の完成をぜひとも楽しみにしていただきたいと思う。

 というわけで、制作は「ギリギリ」のスケジュール感でなんとか進んでいる。いまのところ出店名以外なにひとつ確定していないけれど、私はその日が心から楽しみだ。7月28日、高松シンボルタワーにご来場をご検討中の方には、ぜひとも、多少無理してでも、足を運んでいただきたいと思う。地元の友人たちにも来てほしいし、県外の方ともその機会にぜひお会いしたい。私の本と、うどん県は、後悔させませんよ。

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