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「灯影(ほかげ)」(歌詩)

風の中に咲く花のように
健気に清く生きてゆきたいと
夢の中できみに誓った
それは遥か遠い春のこと

終わらぬ約束は色褪せず
まるで僕らをつなぐ糸のように
激しい雨に打たれながら
手繰り寄せ合う お互いのため

熱くて冷たい
身体に今でも
貴方のなごり
忘れられずに

塵のように舞う花びらを見て
気高く強く生きられるかな
馬鹿みたいさ 不安になるのは
過去にすがって生きるのが人だよ

甘くて切ない
過去すら今では
貴方の灯影(ほかげ)
揺れているから

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