「A bed」【詩】
ここのベッドは
ずいぶんといいやつらしい
ありがたい と母はいう
ありがたい とおじいちゃんはいわない
この人はそのえがたすぎるありがたさを
よわったからだのどこかでかんじているだろうか
まるでむつかしい本を読むみたいに
みけんにおおきなしわをきざんで
きょうもあさから いたい、いたい、とばかりいう
豪快に生きてきたと
だれかにききました
そしてこれほどまでにすてきなベッドにむかえられ
あいかわらずふきげんなかれのぶんまで
母はありがたいという
わたしもありがたいとおもう
あ