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詩です。

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自作の詩、または「詩のようなもの」をあつめました。
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2024年5月の記事一覧

「恥春 chishun」【詩】

春がきた ああ なんて恥ずかしい こんなところに 春がきていた いま 青春まっただなかの ぼ…

桑島明大
4か月前
15

「はくし」【詩】

しょうらいのゆめをかいてください。 そういわれるのがいやだった とおいしょうらいのことなん…

桑島明大
4か月前
25

「ちからある手」【詩】

まだちからあるその手のちからを だれもしらなかった わたしだけがしっていた その手のちから…

桑島明大
4か月前
15

「部品」【詩】

目や耳や口や手や そんなありふれた部品だけで 世界にたったひとりのあなたができているなんて…

桑島明大
4か月前
17

「よる」【詩】

おまえがかける よるのさかみちを とおくでみつめながら このくらやみが 音をたててくずれてゆ…

桑島明大
4か月前
16

「アイデア~春の台所」【詩】

あなたの文字でいっぱいのノートには 青春の 歌にならなかった時間たち 刃みたいな春がやって…

桑島明大
4か月前
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「うらぶれもの」【詩】

いずれしんでゆくわたしですから こいするしかくはあるでしょう いずれしんでゆくわたしですから てがみをかくけんりはあるでしょう いずれしんでゆくあなたへの いずれ そう しんでゆくわたしですから しをかくしかくはあるでしょう だれにもしられぬしをかいて そっとしんでゆくわたしですから

「じだんだ」【詩】

駅前で 踏んでしまった じだんだを 踏んづけたあとで気がついた ああ 私の足の裏で ぺちゃん…

桑島明大
4か月前
19

「地球人」【詩】

むかし わたしは捨てられました ひとりの宇宙人に そうだ それから拾われました ひとりの地…

桑島明大
4か月前
24

「波音~春の台所」【詩】

偶然、 学生時代にきみがつけたノートをみつけた。 刃 みたいな春がやってきた朝。 ぼくらの新…

桑島明大
4か月前
23

「プロローグ」【詩】

こんなに気合をいれてきたのに わたしの立っている場所はまだ ほんの小さなプロローグ 断崖絶…

桑島明大
4か月前
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「青年の主張」【詩】

青春が 人生の早いうちに終わってしまうことは ずいぶんひどい話だと思う けれども ねえ、だか…

桑島明大
4か月前
19

「竹 夭」【詩】

恋しても 心をこめなきゃ 亦、の機会に 女が家に 嫁いでから いつも男は 責任転 嫁 転がされ…

桑島明大
5か月前
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「A bed」【詩】

ここのベッドは ずいぶんといいやつらしい ありがたい と母はいう ありがたい とおじいちゃんはいわない この人はそのえがたすぎるありがたさを よわったからだのどこかでかんじているだろうか まるでむつかしい本を読むみたいに みけんにおおきなしわをきざんで きょうもあさから いたい、いたい、とばかりいう 豪快に生きてきたと だれかにききました そしてこれほどまでにすてきなベッドにむかえられ あいかわらずふきげんなかれのぶんまで 母はありがたいという わたしもありがたいとおもう あ