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【不安解消!】初めて赤ちゃんを迎えるまでにチェックする3つのポイント

「もうすぐ臨月……今のうちにやっておいた方がいいことって何?」
「子育てが大変って言われるとどんどん不安になる……私にできるの?」

初めての出産、子育てを控えている方の中には、いろいろな不安があるのではないでしょうか。準備しておいた方がいいもの、知っておいた方がいいことなど、インターネットで検索すればたくさんの情報が集まります。しかし、情報が多すぎても逆に不安が大きくなることもありますよね。

この記事では、筆者の20年近い保育経験も交えながら、初めての子育てを控えているお父さんお母さんに「これだけは知っておいてほしい!」という情報をご紹介します。子育てに不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

初めて子育てをする方に保育士が知っておいてほしいこと

初めて子育てをする方には、まず次の3点の確認や準備をおすすめします。

  1. 環境の準備

  2. スケジュール確認

  3. 気持ちの準備

子育ては正解がないものなので「これがあれば絶対困らない」「これだけ知っていれば大丈夫」というものは、ほとんど存在しないと言っても過言ではありません。しかし、あらかじめ備えておくことで不安を軽くできたり、スムーズに子育てを始められたりするものはあります。

3つのポイントについて、一つずつ詳しく説明していきましょう。

【初めての子育て】赤ちゃんを迎えるための準備①環境

一言で「赤ちゃん」「新生児」と表現しても、子どもは一人ひとり違う存在です。そのため、必要になるものの内容や数は違ってきます。目安としてご覧ください。

保育士としてのアドバイスですが、数は多めに用意しておく方が安心です。子育ては体力を使うので、こまめに洗ったり手入れをしたりする余裕はないと思った方がいいでしょう。加えて、赤ちゃんはよだれやミルクでよく服が濡れるので、着替えがたくさん必要です。

赤ちゃんとの生活に必要な物

赤ちゃんがやってくる前に、次のようなものを揃えておきましょう。

  • オムツ

  • 着替え

  • ベビーバス

  • ベビーベッド もしくは布団

  • おくるみ

  • タオル

  • 哺乳瓶、ミルク

  • ガーゼ

  • 抱っこひも もしくはおんぶひも

何月に生まれるかによって、必要な着替えの内容が変わってきます。ミキハウスのホームページに、季節ごとの出産準備リストが載っていますので、参考にしてください。

出産準備リスト(https://baby.mikihouse.co.jp/preparations/lists-for-childbirth/)

初めての赤ちゃんとの生活は、お母さんの体に大きな負担をかけています。着替えなどは多めに用意して洗濯の回数を減らすなど、負担を軽くするための工夫をしてください。

家の中の準備

家の中に、赤ちゃんのためのスペースを用意しましょう。

  • 寝る場所

  • オムツ替えの場所

  • 沐浴する場所

それぞれのスペースは、赤ちゃんのお世話に必要なものをセットにして置いておくとスムーズです。オムツ替えスペースの近くには、オムツ、お尻拭き、ビニール袋などがあると安心。セットにして持ち運べるようにしておくと、いつもと違う場所でオムツ替えをする時も便利です。

どこに何があるのか分かりやすくしておくと、手伝いに来てくれたおじいちゃんおばあちゃんもお世話がしやすくなります。

【初めての子育て】赤ちゃんを迎えるための準備②スケジュール確認

赤ちゃんと生活していると、毎日が慌ただしく過ぎていきます。あらかじめ赤ちゃんに関係する予定をチェックしておくと、うっかり忘れるというミスを減らせるでしょう。

また、赤ちゃんがいる生活は、大人だけの生活とは大きくリズムが異なります。目安のタイムスケジュールをご紹介しますが、子どもの個性によって変わるものだということも知っておいてください。正解は子どもの数だけあります。

1年目の赤ちゃんに起こるイベント

1年目の赤ちゃんには、次のようなイベントが待っています。

  • 0ヶ月:退院、お七夜

  • 1ヶ月:1ヶ月健診、お宮参り

  • 3~4ヶ月:3~4ヶ月健診、予防接種、お食い初め

  • 6ヶ月:予防接種

  • 9~10ヶ月:9~10ヶ月健診

  • 12ヶ月:予防接種、1歳の誕生日

予防接種や健診は自治体から通知が届くので、忘れないようにしましょう。

赤ちゃんの一日のタイムスケジュール

産まれてすぐの赤ちゃんは、一日のほとんどを寝て過ごします。授乳もオムツ替えも、赤ちゃんが目を覚ましている間に行う時期。赤ちゃんのペースに合わせながら、徐々に赤ちゃんとの生活に慣れていきましょう。

一日のタイムスケジュールをご紹介しますので、一例としてご覧ください。

  • 5:00 授乳

  • 7:00 起床、授乳

  • 10:00 授乳、昼寝

  • 13:00 沐浴、授乳

  • 15:00 授乳、昼寝

  • 17:00 授乳、昼寝

  • 20:00 授乳、就寝

  • 23:00 授乳

  • 2:00 授乳

一日の過ごし方のポイントは、次の3つです。

  1. 赤ちゃんがほしがったら授乳の合図

  2. 沐浴の時間は毎日同じ時間帯

  3. 抱っこの際はしっかり首を支える

「授乳は2時間おきがいい」「時間を決めた方がいい」などいろいろな説がありますが、基本的に赤ちゃんが欲しがったタイミングで、飲みたいだけ飲ませてあげてください。
赤ちゃんによって、1回に飲めるミルクの量は違いますし、消化のスピードも違います。何回かくり返すことで、赤ちゃんが欲しがるリズムが掴めてくるでしょう。

赤ちゃんは寝ていることが多いものですが、朝になったらカーテンを開けて日の光を浴びる、同じ時間帯に沐浴する、といった習慣で少しずつ生活リズムが身についていきます。
沐浴のタイミングは、大人が世話をしやすい時間帯で大丈夫。また、沐浴の時間になった時に赤ちゃんの機嫌が悪ければ、無理して時間を守る必要はありません。赤ちゃんの機嫌が良くなったところで入れてあげましょう。

また、産まれて間もない赤ちゃんは首がすわっていません。自分の頭の重さを支えきれないので、抱っこする時は頭を支えてあげましょう。体全体の筋力もないので、自分の力だけで座ることもできないので注意してくださいね。

【初めての子育て】赤ちゃんを迎えるための準備③気持ち

赤ちゃんを迎えるにあたって、お父さんお母さんの気持ちの準備も大切です。筆者のこれまでの経験を踏まえてお伝えしたいのは、心構えというより次のような点。

  • 子育ては一人じゃできない

  • 「完璧」を求めると辛い

  • 情報を集めても楽にならない

子育てについての情報を集めるのも大切ではありますが、構えすぎても疲れてしまいます。息切れしてしまわないように、次のような点も知っておいてください。

子育ては一人じゃできない

赤ちゃんのお世話はお母さんの仕事、と思われがちですが、そんなことはありません。産後間もないお母さんの体は、大仕事を終えたばかりでとても疲れています。できるだけ負担がかからないように過ごすのが理想です。

加えて、赤ちゃんはお腹が空いたら真夜中でも泣きます。産まれてすぐはまとまった時間眠るのが難しいので、数時間おきに目を覚ますことも。お母さんが一人で対応していたら、どんどん疲れが溜まっていく一方です。

子育ては一人でできるものではありません。お父さんも積極的に子育てに関わったり、家事をしたりして、お母さんを支えてあげてください。「急には無理……」ということであれば、赤ちゃんが来るまでに練習してみてはどうでしょう。

いざとなったら、おじいちゃんおばあちゃんや、家族以外の人にも助けを求めてください。自治体によって内容は異なりますが、子育て家庭を支援するための政策がいろいろと考えられています。出産までに、住んでいる自治体のサービスを調べておいてもいいですね。

「完璧」を求めると辛い

育児書やSNSの情報を見ていると「こんな子育てがしてみたい!」「こんなふうに子どもを育ててあげたい!」と思うかもしれません。

ただ、理想的な姿や完璧な生活を意識しすぎると辛くなることもあります。赤ちゃんも一人ひとり違いますが、お母さんもお父さんも、みんな違う人間です。家族のあり方も様々ですよね。全く違う家庭と同じ姿を求めても、合わないことも少なくありません。

完璧を求めるのではなく、赤ちゃんと自分が生活しやすい形を探してみましょう。

情報を集めても楽にはならない

世の中にはたくさんの情報があり、スマートフォンで検索すればすぐアクセスできます。初めての子育ては分からないことだらけで「これでいいの?」「このやり方で間違ってない?」と、心配事は尽きないかもしれません。

もちろん、最低限の情報はあった方がいいでしょう。しかし、情報を集め続けても、残念ながら心配や不安がなくなって、楽になる可能性は低いんです。人間はネガティブな要素に意識が向きやすいので、情報を集め続けても別の悩みや心配の種をみつけてしまうもの。なかなか心が晴れません。

気になることがあれば、助産師、医師、保育士など、赤ちゃんの姿を見てアドバイスしてくれる相手に相談してみてください。一般的な情報より、赤ちゃんの成長や遊んでいる姿を見た人の言葉の方が、赤ちゃんに合った内容になるはずです。

加えて、相手はプロです。これまでにたくさんの赤ちゃんやお父さんお母さんを見てきているので、長い目で赤ちゃんの成長を捉えてアドバイスしてくれたり、励ましてくれたりします。自治体ごとに、定期的に赤ちゃんのことを相談できるイベントを開催していることが多いので、ぜひ調べてみてください。

【初めての子育て】先輩パパママは不安をどう乗り切った?

いつの時代も子育てに不安を感じるお父さんお母さんは多いもの。どんな不安や心配があり、それをどう乗り切ってきたのか、知っておきたいですよね。先輩の声をご紹介しますので、参考にしてください。

どんな不安があった?

子育て中に感じた不安として、次のようなものが挙がりました。

  • お金

  • 自分の体力

  • 子育ての方法

  • 仕事との両立

  • 子どもの成長

  • ママ友(パパ友)とのやりとり

  • 保育園探し

  • パートナーとの関係

  • 社会復帰

ERARK「子育ての不安ランキング」より

他にも「子どものしつけや病気が不安だった」という声も。実際に赤ちゃんとの生活が始まったことで、初めて気づいたこともあったそうです。

どうやって乗り越えた?

不安の内容によって、向き合い方や乗り越え方はそれぞれ。大切なのは、自分だけで抱え込まないことです。

  • パートナーや友人に相談した

  • 自分で調べた

  • 気分転換をした

  • 子育て支援センターに行った

  • 行政のサービスを利用した

お金の不安はすぐに解消するのは難しいかもしれませんが、児童手当などの制度を見逃さないようにしましょう。自治体によっては、オムツなど子育てに必要な物を支援してくれるサービスを行っているところもあります。自治体のホームページに情報が載っているので、アクセスしてみてください。

体や心の疲れには、自分を労る時間が必要です。一時預かりなどを利用して、気分転換や自分の体を休めるための時間を確保してみましょう。赤ちゃんの気持ちが安定するには、お父さんお母さんが安定していることが重要です。限界を迎える前に休みましょう。

まとめ|初めての子育ては不安になるのは当たり前!

初めての子育てに不安を感じるのは、ごくごく当たり前のことです。これまでもたくさんのお父さんお母さんが、不安を感じながら子育てと向き合い、試行錯誤をくり返してきました。

その結果、たくさんのサービスや便利な商品が生み出されています。残念なことに、あまり知られていないサービスもあり、保育園でお父さんお母さんにお伝えすることも。利用できるサービスはどんどん利用して、少しでも気持ちや体を楽にしてくださいね。

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